日立造船系、メタン発酵でスウェーデン市場に参入
日立造船は12日、子会社の日立造船イノバ(スイス)がメタン発酵の事業者としてスウェーデン市場に参入したと発表した。このほど、スウェーデンの湿式メタン発酵施設を買収した。同施設を運営し、2年後をメドに自社で設計した乾式メタン発酵施設を建設する。日立造船はメタン発酵事業の海外展開を進めている。
スウェーデンのヨンショーピング市内の湿式メタン発酵施設を2月に買収した。今後2年間は同地域におけるメタン発酵事業者として同施設を運営する。その間に、同市内に独自開発の乾式メタン発酵技術「コンポガス」を用いたプラントを建設。2020年をめどに買収した施設を閉鎖し、新施設の稼働を始める計画だ。
新施設は生ごみなどの有機性廃棄物を年間4万トン処理でき、「現在の施設より効率的に廃棄物の処理が可能になる」(同社)という。
メタン発酵により生産したバイオガスは高純度のメタンガスに精製し、輸送用燃料として販売する。同社は海外でメタン発酵施設の展開を進めている。特にコンポガスは世界30カ国以上で展開しており、今後も海外での市場拡大を進める。
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