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スワーヴリチャード、18年の主役候補に名乗り

右回り克服、G1初勝利

1日の大阪杯(G1、阪神芝2000メートル)でスワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野靖志厩舎)が勝ち、G1初制覇を遂げた。3歳だった2017年の日本ダービー(G1)で2着に入るなど、地力の高さは認められていたが、右回りのコースで結果を出せない弱点も抱えていた。今回はその右回りの阪神で勝利。18年の競馬界の主役候補に名乗りを上げた。

左回りのG1が多い秋はさらなる飛躍が期待できる(写真は大阪杯)=共同

同馬が大阪杯より前に挙げた重賞3勝はすべて左回り。ダービーも舞台は左回りの東京だった。一方、右回りだった17年末の有馬記念(G1、中山)では最後の直線で真っすぐに走れなくなり4着に敗れた。右回りへの対応が課題となった今回の大阪杯では、序盤は後方を追走。前半1000メートル通過が61秒1とスローペースになったが、第3コーナーという早いタイミングで一気に先頭にまで進出し、そのまま危なげなく押し切った。

「初めて乗った時から強い馬だと思っていた」と話す騎手のミルコ・デムーロは、16頭中14番という外枠から終始馬群の外側を回され、余分な距離を走らされたことが有馬記念の敗因と考えていた。エネルギーを消耗して苦しくなり、真っすぐに走れなくなったという。その反省から今回は「ペースが遅くなったら早めに動いて先頭に立ち、内に入れていこう」と考えた。デムーロの好プレーで苦手とされた右回りでも結果を出せた。

好騎乗に応えた同馬の能力もたたえられるべきだろう。記録面からも力量の高さがわかる。今回、最後の800メートルで45秒3を計時した。最後の直線に急坂がある阪神の芝2000メートル以上のレースでは、めったにみることができない速いタイムだった。直近でこれ以上のタイムが出たのは13年大阪杯(当時はG2)の45秒3だが、この時の前半1000メートルは61秒5と、今回より遅かった。タイム面で比べれば、今回の方が水準は高い。

その13年の大阪杯の勝ち馬はオルフェーヴル。11年の三冠馬で、12、13年と2年続けて世界最高峰のレースのひとつ、仏・凱旋門賞(G1)で2着に入った歴史に残る名馬だ。その馬の出したタイムを上回るほどだから、スワーヴリチャードの地力の高さは明白である。

同馬の父ハーツクライは産駒に成長力を伝える。スワーヴリチャードも、さらに成長が見込める。秋は天皇賞、ジャパンカップと左回りの東京でのG1が多い。今回、右回りで結果が出たとはいえ、実績を考えると左回りのレースに出た方が結果が見込めるのは確か。今後も活躍が期待できそうだ。

(関根慶太郎)

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