2019年4月25日(木)

楽天とビックがECサイトで提携 独自商品も共同開発

2018/4/12 18:00
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日経クロステック

楽天ビックカメラは2018年4月11日、都内で記者会見を開催し、EC(電子商取引)サイト「楽天ビック」の開設について発表した。楽天ビックは、これまでの「ビックカメラ楽天市場店」に代わるECサイトとして、発表当日の午前10時に楽天市場内にオープンした。楽天市場からビックカメラ実店舗の在庫確認が可能になり、ビックカメラ実店舗では楽天スーパーポイントの獲得が可能になるなど、相互に連携する取り組みとなる。

楽天とビックカメラがECサイト「楽天ビック」開設、実店舗の在庫確認や楽天ポイントで連携へ

楽天とビックカメラがECサイト「楽天ビック」開設、実店舗の在庫確認や楽天ポイントで連携へ

楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は「全国に約40の店舗を展開するビックカメラと、国内に9500万人の顧客基盤を持つ楽天の提携は画期的だ。ビッグデータの活用により、様々な年齢層向けに独自商品も開発していく。家電の設置や当日配送が可能になるなど、一消費者としても楽しみだ」と語った。

ビックカメラからは代表取締役社長の宮嶋宏幸氏が登壇。「楽天市場から実店舗の商品在庫を確認できるようになり、実際に商品を触ってみたいという楽天ユーザーのニーズに応えたい。楽天スーパーポイントに対応したことで、特に女性の多い楽天会員に来店いただくことで、女性ユーザーの拡大に期待している」と語った。

楽天執行役員楽天市場事業長の矢澤俊介氏によると、ECで家電を購入する際、80%のユーザーが断念した経験があるという。「小型家電の売れ行きは伸びているが、大型家電は設置や配送について店員の説明を聞きたいという声が多く、ここを解決すべきと考えた」と語った。

楽天ビックの特徴としては、「オンラインとオフラインの連携」「設置、配送サービス」「競争力のある価格と幅広い品ぞろえ」の3点がある。両社の強みとして、「楽天は70以上のサービスを提供しており、会員9500万人のビッグデータを持っている。ビックカメラとの提携により、これまで日本にはなかった家電の買い方を提供できるはずだ」(矢澤氏)と説明した。

ビックカメラ常務執行役員EC事業本部長の秋保徹氏は、これまで展開してきたEC事業を踏まえ、「実物に触れられない、体感できないなどの理由でネット購入をためらうケースに直面してきた。冷蔵庫やテレビのように、設置や工事を伴う商品ほど顕著な傾向だ」と振り返った。

一方で、購入した家電の店舗受け取りサービスの利用は伸びているという。「ネットで購入する人でも、店舗に在庫があるなら実際に見たいという人は増えている。この伸びがお客様心理を表しているのではないか」(秋保氏)と指摘した。

楽天ビックでは、商品ページからビックカメラ実店舗の在庫や展示を確認する機能を搭載した。「楽天のサイトからビックカメラの店舗在庫を確認できるのは画期的なこと。今後は店舗在庫の取り置きも検討している」(秋保氏)とした。

楽天スーパーポイントも発表当日の4月11日より導入した。実店舗での買い物時に獲得できるポイントとして、ビックカメラのポイントではなく楽天のポイントを選択できる。基本となるポイント付与率は商品価格の5%である。今夏を目処に楽天のポイントを使った支払いにも対応予定とした。

設置・配送サービスとしては、今夏より東京23区を対象に即日配送サービスを開始予定で、その後はエリアを拡大していくという。「設置に不安のある大型家電でも、ネットで安心して買っていただけるフローを作っていく。設置や工事の日時指定も、店頭と同じサービスを提供できるよう準備している」(秋保氏)とした。

独自商品として、ビックカメラグループ専売モデルのVRヘッドセットを楽天ビックにて先行販売する。今後は楽天とビックカメラ両社の顧客データを活用しながら、独自商品を開発していく。将来的にはグループ会社「ソフマップ」を活用したリユース商品の取り扱いも検討しているという。

(ライター 山口健太)

[日経 xTECH 2018年4月11日掲載]

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