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独特な重圧も感動も チーム戦ならではの醍醐味
公益財団法人日本ゴルフ協会専務理事 山中博史

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2018/4/16 6:30
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そしてチームとしての決め事をつくりました。ミスをしても絶対にパートナーに謝らないことです。謝ればどんどん萎縮しますし、言われたパートナーも遠慮が生まれます。ついつい口癖で「ゴメン」と言う選手はいましたが、ミーティングのたびに選手たちには徹底して「謝るな」と伝えました。

最後に、競技方法の順番を変えてもらいました。最初の2日間は1日36ホールを回ります(マッチプレーなので早く終わるケースもありますが)。前回までは午前中がフォアサムで、午後がフォアボール(ベストボール選択)形式でした。過去のパターンでみると、我々はフォアサム競技にめっぽう弱いのです。そこで今回は我々がホスト側なので午前中にフォアボール、午後にフォアサムという順番を提案したのです。

優勝したアジア太平洋選抜チームのメンバー

優勝したアジア太平洋選抜チームのメンバー

さて、実際に試合が始まり、どうなったかといいますと――。

初日の午前中に大量のリードを奪うことができました。また、ジョーンズコーチの役割もどんぴしゃで、選手たちに大きな安心感と信頼を与えてくれました。そして何よりも相手の欧州チームを大いに慌てさせることができました。

貫いた「ノーソーリー」精神

2日目に入ると、欧州チームの巻き返しが始まりました。明らかに目の色が違ってきたのがわかりました。それでもアジア太平洋チームは必死に食い下がり、最後まであきらめないプレーで謝らない、いわゆる「ノーソーリー」精神で頑張りました。

2日目を終えて、わずかに欧州チームのリードでした。3日目はシングルマッチです。ここで重要なのは、プレー順です。この大会はそれぞれがチーム内でプレーする順番を決めてそれを照らし合わせる方法なので、相手の出方は全くわかりません。カトラー主将、ジョーンズコーチと相談し、比較的に調子のいい選手、気持ちの強い選手を前半の組に持っていき、勢いをつけようという作戦をとりました。

各マッチとも接戦で、一進一退の状態が続きました。期待通りの結果を出してくれた選手、勝ちを期待していた選手の負け、逆に計算していなかった選手の勝ちと、本当に手に汗握る展開となりました。そして最後の1組が残ったとき、我々がわずかにリードしている状況となったのです。最後に残った組は17番を終わって1アップ、このまま勝てば我々の優勝、もし最終ホールで取られてオールスクエアで終わると、チームポイントも引き分けとなり、大会規程で前回優勝チームが勝ちという展開になりました。

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