2018年9月23日(日)

VWミュラー社長交代へ 乗用車ブランドトップ後任か

2018/4/10 22:26
保存
共有
印刷
その他

 【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)はマティアス・ミュラー社長を任期途中で交代させる方向で調整に入った。同社は10日、取締役会メンバーの変更を検討していると発表、ミュラー社長も変更に同意していると明らかにした。経済紙「ハンデルスブラット」は後任の社長にVW乗用車ブランドのトップを務めるヘルベルト・ディース取締役が就くと報じた。

フォルクスワーゲンのマティアス・ミュラー社長はV字回復を導いたが…(3月、スイス・ジュネーブ)

 VWの発表によると、取締役会の構成と取締役の担当範囲を変更すべく、役員の人事権を握る監査役会会長が一部の取締役と議論している。現地報道によると、13日の監査役会で交代を決めるという。

 2015年の排ガス不正発覚後にVWの社長に就任したミュラー氏の任期は20年2月まで。任期を2年近く残すこの時期の変更は唐突だ。交代検討の理由についてVWはコメントしていない。

 ミュラー社長は排ガス不正事件からの立て直しと企業文化の改革を進めてきた。17年の業績は純利益が不正発覚前の水準を上回り、販売台数も2年連続で世界一を達成するなどV字回復を実現した。

 後任とされるディース氏は独BMWの取締役から15年7月にVWの取締役に転じた。好調に販売台数を伸ばすグループ中核のVW乗用車ブランドを率いている。

 ミュラー氏は、長く「VWの家父」として君臨したフェルディナント・ピエヒ氏とも親しく、排ガス不正が行われていた当時からVWグループの上層部にいた。

 独検察などは排ガス不正の捜査をいまも続けており、今年に入ってからもグループの取締役経験者の自宅に家宅捜索が入った。監査役会は不正が行われていたときに外部にいたディース氏をトップにすえることで、早期に幕引きをしようと考えている可能性もある。

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報