2019年1月21日(月)

マネーフォワード系とシフト 中小ITの資金繰り改善

2018/4/10 20:51
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マネーフォワード子会社で売上債権の回収代行事業を手掛けるMF KESSAI(東京・千代田、冨山直道社長)は10日、中小のIT(情報技術)企業向けに、発注元へのシステム納品前に売り上げを支払うサービスを始めると発表した。ソフトウエアの品質保証を手がけるSHIFT(シフト)と提携した。両社が持つ企業の財務データや開発現場のデータを与信に用いて、下請け企業の資金繰りを改善する。

MF KESSAIの冨山直道社長(左)、SHIFTの丹下大社長(中)、マネーフォワードの辻庸介社長(右)(10日、東京・千代田)

多重の下請け構造による取引先からの支払い遅延、技術者不足による人件費増、大型案件受注時の追加コスト――。中小のシステム開発会社は長年、資金繰りの課題に悩まされてきた。5月以降に提供する早期入金サービス「SHIFT KESSAI」を使うと、下請け企業はシステム開発段階で売上分の資金を手に入れられるようになる。

MFが提供する売上債権の回収代行業務「ファクタリング」を活用する。例えば発注企業Aが下請けの受注企業Bにシステム開発を依頼した場合、A社の支払い能力とB社の開発能力を分析し与信審査を行う。審査を通過すればB社の売上債権はMFに譲渡され、早ければ即日入金する。MFは早期入金の代わりに手数料3~9%を差し引く。

発注企業の支払い能力の分析には、親会社のマネーフォワードがクラウド会計ソフトの提供で蓄えた、数十万の財務データの統計などを活用。受注企業の開発能力などの分析では1000社2500製品の品質保証の経験があり、エンジニアの技術を測る独自の試験を持つシフトのノウハウを生かす。シフトの丹下大社長は「発注企業の貸し倒れリスクがある一方で、受注企業の納品時期が延びる事例もある」と指摘する。

MFは17年3月に設立し、農家などの1次産業から東証1部上場企業まで幅広くサービスを提供してきた。同社の冨山社長は「今後は物流や人材派遣など各分野の専門家と組んでサービス提供していきたい」と語った。(吉田楓)

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