大和ハウス、全工場で装着型ロボ導入 作業負担4割軽減
大和ハウス工業は10日、住宅部材などを製造する国内全9工場にサイバーダインが開発した装着型ロボット「HAL」を導入したと発表した。作業員が身に着けることで腰の負担を最大で4割軽減できるという。河村太郎執行役員は「人員確保や高齢化に対応するため、働きやすい職場を整えたい」と述べた。
報道陣に同日公開した奈良工場(奈良市)では計4台のHALを導入した。顧客ごとに部材を集める工程で活用し始めた。現在約6割の自動化率をさらに高める一方、多様な生産品に柔軟に対応するのに欠かせない人手での作業にはHALの活用を進めていく。
大和ハウスは多角化のため2007年にサイバーダインに出資して介護支援用ロボットを販売。労働環境を改善するため、工場などに導入する検証をしてきた。建設現場での活用も検討する。