韓国電力新社長に金鍾甲氏 元特許庁長官
【ソウル=山田健一】韓国電力公社は10日、産業資源省(現産業通商資源省)出身の金鍾甲(キム・ジョンカップ、66)元特許庁長官が社長に就任する人事を発表した。同日開催の臨時株主総会で取締役就任を承認し、社長に内定した。月内にも文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任命を受け、正式に就任する。趙煥益(チョ・ファンイク)前社長が定着させた黒字体質の継続が課題になる。
金氏は産業資源省第1次官をへて2007年に民間に転身。ハイニックス半導体(現SKハイニックス)の社長や韓国シーメンスの会長を歴任した。重電メーカーの経営に携わった経歴を買われたとみられる。
前任の趙氏は昨年12月、任期を今年3月まで残すなかで辞任した。韓国では有力公社のトップが政権交代後に代わるケースが多い。同氏も昨年5月の文政権発足を受けて「慣例」にならったとみられ、同省が人選を急いでいた。