2018年10月22日(月)

日本からイノベーション創出難しく 産学研究者に文科省研調査
「国際的に突出した成果」悪化26%増

科学&新技術
2018/4/10 17:52
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文部科学省科学技術・学術政策研究所は10日、日本の産学の研究者約3000人を対象とした意識調査の結果を発表した。国際的に突出した成果が日本から出ているかとの質問では回答者の26%が昨年に比べて状況が悪化していると回答した。政府は画期的な研究成果をイノベーションにつなげて経済成長を実現する方針だが、研究現場の認識と大きな開きがあることがうかがえる。

同研究所は、研究現場の意識変化を継続的に追う目的で2016年に調査を初めて実施。17年末に同じ回答者を対象に2回目の調査を実施して1回目と比較した。対象者は大学や公的研究機関に所属する約2100人、企業に所属する約700人で回答率は92.3%だった。

国際的に突出した成果が生み出されているかとの質問は26%が昨年よりも悪化しているとした。変化無しは68%で改善したとするのは5%だけだった。状況を10点満点にすると回答者の平均は大学所属の研究者が4.1と昨年に比べ0.58ポイント低下、産業界も0.5ポイント減の4だった。

研究成果がイノベーションにつながっているかという質問でも20%の回答者が悪化とした。ポイントも大学で0.4ポイント低下の4.1、産業界は0.29ポイント減の3.3だった。

日本の研究状況が悪化している理由として、中国やインドの台頭による国際的な地位低下、学術論文の動向などを挙げた。ベテラン研究者の固定観念が若手研究者の自由な発想を妨げているのではとの回答もあった。ノーベル賞の受賞などは近年目立つものの、過去の蓄積によるもので今後は研究力が落ちる一方という意見も多かった。

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