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外来カマキリほうきで拡散 卵付着、中国から輸入

国内にいないはずのムネアカハラビロカマキリが新潟県から鹿児島県までの20都府県に広まっているのが確認され、中国から輸入した竹ほうきに卵が付着して侵入しているとみられることが、多摩動物公園(東京都)などの研究チームの調査で10日までに、分かった。侵入の判明は2000年以降だが、既に一部地域で在来種のカマキリを駆逐している恐れがあるという。

チームの神奈川県立生命の星・地球博物館の苅部治紀主任学芸員は「竹ほうきを通じて侵入したのなら、他の外来種が入る原因にもなり得る。輸入時の薫蒸など早急な対策が必要だ」と話す。

苅部さんらによると、ムネアカハラビロカマキリは体長7~9センチ程度。在来のハラビロカマキリよりやや大きく、成虫は腹の色や腕の突起の数が異なる。00年に東京都八王子市で確認されたのが最初とされ、その後、各地から報告が相次いだ。

チームは、神奈川県のホームセンターなどの竹ほうき約50本を調べ、大磯町の店の1本に卵の固まりが付着しているのを見つけた。多摩動物公園に納入された計420本の調査では、13本で卵の固まりを1個ずつ確認した。ふ化前の卵からはその後、幼虫が生まれた。

業者などへの聞き取りで、竹ほうきはいずれも中国・浙江省から輸入されたことが判明。チームは、浙江省か、中国国内の竹の生産地で卵が産み付けられた可能性が高いとみている。〔共同〕

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