2019年8月18日(日)

日本代表シェフが復帰 サッカーの聖地「Jヴィレッジ」に

2018/4/10 11:10
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東京電力福島第1原子力発電所事故の対応拠点として使われ、7月に一部再開するサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)に、かつて総料理長だったサッカー日本代表の専属シェフ、西芳照さん(56)が復帰する。地元が待ち望んだ施設の再開に、西さんは「新しくなったJヴィレッジに子供たちの歓声が響いてほしい」と意気込んでいる。

かつて総料理長だったサッカー日本代表の専属シェフ、西芳照さん=共同

同県南相馬市出身の西さんは、東京の懐石料理店などで修業後、35歳で帰郷。1997年にオープンしたJヴィレッジの総料理長に就任した。2004年から代表専属シェフとなり、ワールドカップ(W杯)は06年ドイツ大会から帯同。開催地で覚えた料理を福島で提供したこともあった。

そんな生活も原発事故で一変、Jヴィレッジは事故対応の前線基地となった。西さんは避難先の東京から料理道具を取りに戻った際、作業員らが施設の床に段ボールを敷き、横たわって缶詰を食べる修羅場を目撃した。

「温かい料理で元気づけたい」と11年9月にJヴィレッジのレストランを再開し、16年11月まで後方支援を続けた。地元向けのレストランも施設そばに開き、今年2月末の閉店まで住民の憩いの場となっていた。

東日本大震災と原発事故から7年が過ぎた。避難指示解除後の住民の帰還状況は地域によってまちまちで、復興を実感できていない人も多い。

西さんは日本代表合宿の食事提供や、レストランメニューの監修、土産物の商品開発などに携わる予定だ。「地元にとってJヴィレッジの再開は最後の頼みの綱。全国から来てくれた人に福島の魚のおいしさや、人の温かさを伝えてリピーターを増やしたい」と、再出発に意欲を燃やしている。今年6月開幕のW杯ロシア大会でも現地で腕を振るう予定だ。〔共同〕

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