NEC、生体情報から従業員の長期ストレスを推定

2018/4/9 17:08
保存
共有
印刷
その他

日経クロステック

NECは、ウエアラブルセンサーを用いて取得した生体情報から、仕事量の過多や人間関係の険悪など、従業員の長期的なストレス刺激を多段階で推定する技術を開発したと2018年4月6日に発表した。この技術で用いる生体情報は、加速度、皮膚温度、皮膚電気活動。開発した技術は、従業員本人による日常的なストレス管理や組織のストレス軽減施策などに使えるという。

長期ストレスを兆候も含めて把握し、高ストレスになることを未然に防ぐ(画像:NEC)

長期ストレスを兆候も含めて把握し、高ストレスになることを未然に防ぐ(画像:NEC)

長期ストレスを把握する方法としては、アンケートが最も一般的であり有用であるものの、頻繁には実施しづらいという問題点があった。一方、ウエアラブルセンサーから取得する生体情報を用いて、高ストレス者と低ストレス者の2段階に分別する方法では、高ストレスの兆候までは検知できなかった。

NECは、高低の2段階にとどまらず、6段階で長期ストレスを推定することで、高ストレスを、その兆候も含めて把握する方法を開発した。兆候をとらえて対策することで、高ストレスになるのを未然に防げるとする。

開発のポイントは、「一時的に大きなストレスを受けると、その後、ささいなこともストレスと感じてしまう」という心理学の知見を導入したこと。この観点で、機械学習によって長期ストレスの微細な差異を表す「生体情報特徴量」を考案した。特徴量を生体情報から抽出する際に、1カ月単位の長期間にわたり生体情報の特徴に変化がない場合と、その期間中に大きなストレスを感じて変化がある場合を区別する。時間経過による変化をとらえることで、長期ストレスの細かな差異を測定できるという。これにより、生体情報による推定で、アンケート結果に相当する細かで高精度な長期ストレス認識が可能になったとする。

NECはリストバンド型ウエアラブルセンサーを用いて、この技術を社内で検証。従来技術に比べて、より正確に長期ストレスを推定できたことを確認した。またアンケートによるストレス値と比較したところ、平均誤差は±3.3に抑えられたとする。

(ライター 赤坂麻実)

[日経 xTECH 2018年4月6日掲載]

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]