2018年4月20日(金)

スカパーJSAT・NICTなど、ドローン・ヘリ間の位置情報共有

科学&新技術
2018/4/9 14:30
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 スカパーJSATと情報通信研究機構(NICT)はドローンと有人ヘリコプター間で位置や高度、進行方向などの情報を無線でやりとりする実証実験に成功した。ドローンの社会実装に向けた取り組み。位置情報を互いに共有することで、同一空域を飛行時の衝突を事前に防ぐ。2019年度中には、衛星通信を介し位置情報を集約するシステムの完成を目指す。

 研究グループの最終目標はドローンや有人ヘリコプターの位置情報を中継地点となる無人航空機に集約し、衛星通信を介して運行管理システムに生かすことだ。短中距離の無線技術は基盤技術として役立つ。

 3月の愛知県で行った実験では、高度約150メートルの高さで片道約9キロの距離を飛ぶヘリコプターと地上に置いたドローン間の通信をした。それぞれ手のひらサイズの位置情報の送受信装置を設置した。ヘリコプターがドローンに近づいていく向きの時は約9キロ離れても情報を安定的に共有できることが分かった。中継地点まで位置情報を送るのに十分な性能だった。

 一方、離れていく向きの時は、プロペラなどの影響を受け、2.5キロ地点で通信は途絶えた。ヘリコプター内の人が装置を持って測定していたことに原因があるという。ヘリコプターの外側にアンテナをつければ、プロペラの影響は受けなくなると見ている。

 位置情報はNICTが開発した「ドローンマッパー」という通信システムを使い送受信した。位置情報を周囲の装置に向けて発信する。信号を出すタイミングをランダムにすることで、他の装置からの信号とぶつかりにくく届きやすい。1秒間に1回通信しあう。受信したデータはタブレット端末の地図上にリアルタイムで表示する。

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