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大谷、投打で躍動 「SHO TIME」どこまで続く

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2018/4/10 6:30
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米大リーグのエンゼルスにはア・リーグ最優秀選手に2度輝いているマイク・トラウトがいて、通算600本塁打以上の主砲アルバート・プホルスがいる。開幕から10試合。そんなチームの顔に、大谷翔平が早くも加わっている。

主力にひけとらぬファンの声援

アスレチックスとの開幕戦で初打席初安打を放ってメジャーデビューを果たし、4戦目に初登板して6回3失点で初勝利。本拠地での初打席で3ランを夜空に描いた。翌日に同点2ラン、そして日本人選手ではヤンキース時代の松井秀喜氏以来のメジャー3戦連発。本拠地初先発では七回1死まで一人も走者を出さない完璧な投球で2勝目まで手にした。地元ファンへのあいさつ代わりにしてはあまりにも強烈なインパクト。打席に立つごとに、マウンドで三振を奪うごとに、拍手が湧き起こる。それは主力選手に引けを取らないほど大きく、23歳も期待に応えて球場全体を熱狂の渦へと巻き込んだ。

背番号「17」が入ったレプリカユニホームやTシャツを着ている地元ファンも目立つようになってきた。今やチームに欠かせない存在。米メディアは大谷の名前にちなんで「SHO TIME」と見出しをつけ、連日の活躍を報道している。

シーズン前にこの熱狂を予想できた人は少なかっただろう。何よりも、大谷自身が予想していなかった。「すごく順調にきている。本拠地デビューで本塁打は予想していなかった。できすぎじゃないか」

オープン戦では投打ともに低調だった。打者としては打率1割2分5厘。個性的な投げ方をする投手に対してタイミングを合わせることに苦労し、差し込まれたり崩されたりすることが多かった。そこで開幕直前に右足を上げないノーステップ打法に変更。これが吉と出た。「スタイル的には大きく変わってなく、多少の動きを省いただけ」らしいが、「長くボールを見られる」利点があり、バットが素直に出るようになった。

ソーシア監督にタッチで迎えられる大谷=共同

ソーシア監督にタッチで迎えられる大谷=共同

2年連続2桁勝利のジョシュ・トムリンや昨季18勝を挙げて2度目のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたコリー・クルバーといったインディアンスの先発陣から本塁打を放ったことが、新たな打撃フォームを自分のものにしたことを示している。クルバーとの対戦では外角の直球を中堅左へ運んだ。逆方向に伸びていく、大谷らしい弾道だった。

投手としてもキャンプでの実戦5試合すべてで失点していたが、本番ではボールの扱いもそれほど苦にしていない。本人がポイントに挙げていたフォークボールは速く鋭い。160キロの速球との組み合わせは威力抜群で、いまのところ見事な適応力を示している。

活躍の裏にソーシア監督の存在

活躍の裏にマイク・ソーシア監督の存在がある。大谷を誰よりも信じ、温かく見守ってきた。「(打者として)タイミングの感覚をつかむことはプホルスもトラウトも苦労したこと。すべてで彼はいろいろ勉強している。23歳にしては考えられないほどのアドバンテージがあって試合を理解している。経験することが一番。日本で経験も積んでいるので大丈夫」。大谷が慌てることなくじっくりメジャーの環境に慣れてこれたのは、今季19年目を迎える指揮官の我慢と懐の深さもあったろう。

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