2018年11月20日(火)

「先輩のお願い聞きます」 OB・OG訪問の進化形
お悩み解決!就活探偵団2019

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就活探偵団
コラム(ビジネス)
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2018/4/10 6:30
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就職活動中の学生が気軽にOB・OG訪問できるスマートフォン(スマホ)のアプリが人気だ。かつてOB・OG訪問のハードルは高かったが、今は違う。画面上のプロフィル写真から好みの相手を選べばオーケー。しかも単に話を聞くだけじゃない。就活生が「OB・OGのお願いに応える」。そんな双方向のやり取りもあるという。イマドキ就活の現場を追った。

イラスト=強矢さつき

イラスト=強矢さつき

早稲田大学4年の男子学生AさんはOB・OG訪問で人材サービス会社の男性社員(30代)に会う約束を取り付けた。第1志望の業界だけに気合十分。「勧誘されるかも」と期待して臨んだが、相手は思いのほかクールだった。

男性社員は仕事の現実を飾らずに打ち明け、「今の仕事は単調だが、通過点にすぎない。君も業界を絞らず、まずは広い視野で考えてみたら」とアドバイスしてくれた。

Aさんは「オフィシャルな会社説明会ではこうはいかない。率直な意見をもらえて良かった」。これまで計4人のOB・OGに会ったが、いずれも「マッチングアプリ」と呼ばれるネットサービスで知り合ったという。

就活探偵団2019

就活探偵団は就活生の悩みを探偵(日経記者)が突撃取材で解決する連載企画。新就活生に必要な心構えや、就活準備に役立つ情報を掲載します。

今回の調査を主に担当した探偵(記者)は2015年春入社の社会人4年生。実は学生時代にOB・OG訪問をした経験がない。必要性は認識していたが、見知らぬOB・OGの連絡先を調べてアポを取り、会って話を聞き、会った後にはお礼状を出す――。その煩雑さを敬遠したのだ。

■タテ社会の文化?

「OB・OG訪問には昔から『ニッパチの法則』が当てはまります」。就活コンサルタントの谷出正直氏が解説してくれた。すなわち意識の高い2割の学生はOB・OG訪問に動くが、腰が重い8割の学生は動かない。かつての探偵のように。

また、谷出さんによると、OB・OG訪問はもともと(1)理系の研究室、(2)体育会系、(3)銀行など金融機関の志望者――の学生に受け継がれていた就活文化の一種だそうだ。いずれもタテのつながりを重視する人たちだ。それが最近は一般の就活生にも広がり、「就活生にとっても、企業にとっても、OB・OG訪問の意味合いが変わってきた」(谷出氏)。

きっかけのひとつが、16年度以降に登場したマッチングアプリ。パソコンからも使えるが、学生はスマホからの利用が多いだろう。

主なマッチングアプリには、「ビズリーチ・キャンパス」「VISITS(ビジッツ)OB」「Matcher(マッチャー)」がある。

3つとも社会人と就活生の双方から登録を募る点で共通している。就活生は登録された社会人を一覧で確認し、これという相手がいたら訪問を申し込む。それぞれ仕組みは似ているが、特徴が異なるためニーズに合わせて使い分けるのが良さそうだ。

まずAさんも使ったビズリーチ・キャンパス。これは大学のつながりを重視したサービスで、主要国公立大と有名私立大の計39校の就活生が利用できる。就活生が会う相手も原則として自分の大学のOB・OGだ。

社会人の登録者数は2万2000人と最も多い。その多くが個人のボランティアとして登録している。「後輩の力になりたいという愛校心によって成り立っている」(ビズリーチ)という。

一方、ビジッツOBに登録している社会人は、個人というよりも、企業から「公認」を受けた社員であることが多い。

ウェブサイトのトップページには、参加企業欄にトヨタ自動車パナソニックANAホールディングスなど就活人気企業のロゴが並ぶ。「企業のロールモデル(模範)となる社員に会いたいという就活生のニーズに応える」(斎藤健司エグゼクティブディレクター)狙いだ。

■ギブ・アンド・テーク

3つ目のマッチャーは、面白いルールを設けている。ここに登録している社会人は、「就活相談にのるので、○○してくれませんか?」と要求しているのだ。

マッチャーの手島悠之最高技術責任者(CTO)は「ギブ・アンド・テークの関係をつくることで、学生も社会人も参加しやすい形にした」と述べる。

例えば、「お勧めの本を紹介したい」という出版社社員。「周りで流行しているモノを教えてほしい」という広告代理店社員。中には純粋に趣味と思われる「アイドルについて語りましょう」といった内容もある。

これは就活探偵団の取材の参考になるかも――。興味を持った探偵も、試しに登録してみた。

「就活相談にのるので、就活の『悩み』『疑問』『喜び』の声を聞かせてください」。こんなお願いを掲載したのだ。

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