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阪神・大山、三塁で勝負 打力発揮へ チーム賭け

2018/4/7 6:30
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藤村富美男、三宅秀史、掛布雅之……。阪神の三塁手で長く活躍したのは、いずれも個性豊かなスターだった。今季は昨年に続き鳥谷敬が守るはずだったが、キャンプ終盤から2年目の大山悠輔(23)に代わった。

新人時代、主に一塁を守った大山は、ロサリオの加入、大和のDeNAへの移籍があって、二塁で鍛えられる予定だった。だが、二塁守備に手を焼いた。首脳陣は優れた打力を生かそうとして、鳥谷二塁、大山三塁へのコンバートに踏み切った。

大山は巨人との開幕戦で1号2ランを放った(3月30日)=共同

大山は巨人との開幕戦で1号2ランを放った(3月30日)=共同

守備の負担軽減のため、ベテラン野手が一塁や三塁へ転向するケースはよくある。鳥谷はこの2年間で遊撃→三塁→二塁とポジション変更を2度も体験した。しかも36歳のベテランには厳しい二塁転向の"逆コース"が含まれている。鳥谷の選手寿命を縮めるかもしれない危険を侵してまで、大山の打力を生かすために三塁を空けたのだ。

白鴎大時代の大山は大学日本代表の4番に据えられる強打者だった。速球に強い打撃に金本知憲監督がほれ込み、ドラフト1位で獲得した。「20ホーマー以上打てる生え抜きの右打者」を求め続けてきた監督にとって願ってもない逸材である。

ただ、内野守備には不安があった。それが1年目の1軍入りが6月まで遅れた原因だった。それでも今季は看板の打撃に磨きがかかってきた。侍ジャパンの稲葉篤紀監督も力強い打撃を絶賛し、メンバーに招集した。

オープン戦では万全の状態でなかったが、「悪いときには悪いなりに、チームに貢献する打撃を心がける」と頑張った。片岡篤史コーチも「強く振っているので、飛球が失速しなくなった」と、主力打者への着実な歩みを認めた。

1年先輩の高山俊は2016年の新人王だが、2年目の昨季は低迷した。大山とは違う巧打者タイプだが、1年目を無事に乗り切ってホッとしたのがアダとなった。大山の2年目はコンバートもあって、ホッとする暇もない。

開幕の巨人3連戦では6番三塁でフル出場。第1戦で阪神が苦手にしていた菅野智之に1号2ランを浴びせた。第2戦でも田口麗斗から二塁打を放った。だが、大リーグから復帰した上原浩治には3球三振だった。

守備はかなり安定してきた。2年目の高山のような2軍落ちはおそらくないだろう。だが、同じ若手の原口文仁や北條史也の例でも分かる通り、金本監督は抜てきをするが、甘い扱いは続けない。近い将来のチームリーダーへ向けて、大山も気を引き締めなければならない。

(スポーツライター 浜田昭八)

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