クアルコムしらける株主 13兆円買収阻止の代償
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スマートフォン向け半導体大手の米クアルコムが4カ月に及んだ買収攻防戦の余波に揺れている。トランプ米大統領による禁止命令で、同業ブロードコムによる買収を水際で防いだものの、意思決定への参加権を奪われた株主はしらけている。その空気を悟った創業家出身の元会長、ポール・ジェイコブスは非上場化の可能性を口にし始めた。唐突な幕切れを迎えた13兆円の買収劇は「会社は誰のために存在するのか」を問いかけている。
「M&Aを政府が決めるなんて」
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