薬袋に印刷できるプリンター、富士ゼロックス
富士ゼロックスは5日、調剤業務向けのA4カラープリンター「ドキュプリントCP500d」を発売すると発表した。領収書や薬の袋など、複数の用紙を業界最多の最大6種類まで同時にセットできる。従来の機種に比べて印刷スピードを速くした。先進国を中心にオフィス向けの需要が縮小する中、特定の目的に対応した機種を強化する。

調剤業務は領収書などの普通紙のほか、薬の形状や量に合わせた多様なサイズの袋が必要になる。新商品のプリント速度は従来の機種と比べて1.7倍で、毎分43枚の印刷が可能。患者の待ち時間を短くできる。サイズはドラッグストアや薬局に設置しやすいようにコンパクトにした。5月7日から発売する。
一般オフィスや流通・小売業の店舗、病院の窓口業務など薬局以外の利用も見込む。はがきや名刺、店頭販促(POP)などの印刷にも対応している。オプションの用紙トレーを4段増設すると、一度に合計で最大2900枚を収容できる。用紙の補給が必要になると発光ダイオード(LED)でトレイ別に光る。税別価格は25万8000円。年間5000台の販売をめざす。