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クラシック幕開け 牝馬1強、牡馬は一気に混戦

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2018/4/7 6:30
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4月8日の桜花賞(阪神・芝1600メートル)を皮切りに、今年の3歳クラシックが幕を開ける。2017年はディープインパクト産駒の不振が目立つ一方、クラシックには縁遠かった藤沢和雄調教師がオークス、日本ダービーを制するなど、話題も多かった。今年は牝馬、牡馬ともに無敗の前年2歳王者が年明け初戦を快勝したが、皐月賞最有力と見られたダノンプレミアムは直前で出走回避。にわかに混戦の様相となった。また、血統面ではディープ産駒が巻き返す一方で、現3歳勢が初年度となる新種牡馬の産駒が、ライバルとして名乗りを上げている。

無敗の戴冠なるか?

桜花賞へ調整するラッキーライラック。無敗での戴冠はなるか=共同

桜花賞へ調整するラッキーライラック。無敗での戴冠はなるか=共同

間近に迫った桜花賞では、17年の阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF=G1)を制したラッキーライラック(父オルフェーヴル、栗東・松永幹夫厩舎)が最有力視される。昨年8月に新潟で新馬戦を勝つと、2戦目のアルテミスステークス(東京・G3)、阪神JFを無傷で突破し、最優秀2歳牝馬に選定された。今年初戦となるチューリップ賞(阪神・G3)は、阪神JF、桜花賞と同じ舞台で、ラッキーライラックは前回比10キロ増の体重494キロで出走。10頭中3番手の好位置から楽々と抜け出し、リリーノーブルとマウレアという阪神JFの2、3着馬を寄せ付けず、2馬身差で快勝。タイムは1分33秒4で阪神JFの走破タイムを0秒9短縮した。

ここまでの足取りは昨年のソウルスターリングとよく似ている。同馬は2戦目がオープン特別のアイビーステークス(東京)だったが、無傷でチューリップ賞まで突破し、同レースで記録を大きく縮めた点も同じだ。ソウルスターリングは肝心の桜花賞で渋った馬場に泣き、初黒星を喫した(3着)が、ラッキーライラックは2戦目が良馬場発表ながら雨で相当に渋った馬場を克服している。その点では無傷の桜花賞制覇が有望といえる。

父オルフェーヴルは1日現在、中央で産駒115頭がデビューして、勝ち星をあげたのは19頭。勝ち馬率16.5%は褒められた数字ではなく、ロードカナロア産駒の35.7%の半分以下だ。実は産駒が走り出す前から、「ホームランか三振か」のタイプという予測はあった。オルフェーヴル自身が現役時代から気性難で、12年の阪神大賞典では「急停止」するなど、粗相も多かった。産駒の勝ち馬率の低さもこうした難しさの表れで、札幌2歳ステークス(札幌・G3)を勝って期待されたロックディスタウンも、3月17日のフラワーカップ(中山・G3)で気性難を露呈して13頭中最下位。だが、ラッキーライラックはレースぶりもソツがなく、父の能力だけを受け継いだ印象だ。

「1強」模様も好素材多く

現状はラッキーライラック「1強」に映るが、他にも好素材は多い。阪神JF、チューリップ賞と桜花賞に向けた主流路線を歩んだ組では、リリーノーブル(父ルーラーシップ、栗東・藤岡健一厩舎)とマウレア(父ディープインパクト、美浦・手塚貴久厩舎)が上位候補。両馬はデビューから2連勝した後、阪神JFとチューリップ賞で着順が入れ替わったが2、3着を占めた。阪神JF2着だったリリーノーブルは、チューリップ賞で際どい2着争いの末にマウレアに後れを取ったが、賞金面で桜花賞、オークスに確実に出走できるため、余裕を残した仕上げも可能だった。その分、上昇の余地を残している。マウレアは賞金加算を狙って2月にクイーンカップ(東京・G3)に出走したが5着。ただ、強行軍を覚悟で臨んだチューリップ賞では2着で、オークスまで出走可能な賞金の確保に成功。レース後は栗東に入り、当日輸送で参戦する。近年の関東馬の成功パターンだ。

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