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スマホ連携で「糖質ダイエット」、AIアプリが管理

日経クロステック

個人のスマートフォン(スマホ)を使って、食事や運動といった行動による糖質レベルの変動を学習させ、これから摂る食事内容により生じる糖質レベルの変化を推測してユーザーに注意を促す――そんな試作アプリが、「第2回 AI・人工知能 EXPO」(2018年4月4~6日、東京ビッグサイト)で公開された。

アプリ「SOINN for Personal Use」を開発したのは、東京工業大学発のベンチャー企業で人工知能技術を扱うSOINN。同アプリは同社の開発する学習型汎用人工知能「SOINN」アルゴリズムをもとにした、スマホ上で学習できる機械学習ライブラリーである。個人の携帯端末で実行することを前提に調整しており、個人情報の匿名性を守りつつユーザーだけに向けたオーダーメード支援が可能とする。データ源の1つとして、ウエアラブル機器などと連携して生体情報を取得することを想定している。

連携機器のうち、糖質レベル測定に使うのが非侵襲で糖質レベルを測定できるマウス型装置「caboc」だ。MHC(Metabolic Heat Confirmation)方式を応用し、代謝熱と酸素供給量(血流速度、血中酸素飽和度)の相関関係から独自の糖質指標「caboc」を算出する。医療機器や医療検査機器ではないため血糖値は測定できないが、装置に指を差し込むだけで血中の糖質の増減を確認することができる。同装置の価格は17万円(税込み)。おばけ型のコミュニケーションデバイス「petoco」などのあらゆるモノがネットにつながるIoT機器を開発する企業のE3が開発、販売している。

糖質については糖尿病などの疾病・疾患だけでなく、健康・美容面からの関心も高い。例えば、肌の老化(シミやシワ)や骨の老化(骨粗しょう症)、血管の老化(動脈硬化)の一因はAGE(Advanced Glycation End Products、終末糖化産物)の蓄積という説があり、AGEの蓄積を防ぐためには血糖値が高いままになることを避ける必要があるとされている。また、血糖値を急上昇させず一定レベル以下に保つようにする減量方法もあり、その成功率は高いとされている。

ただし、食事による血糖値への影響は個人の体質や前後の行動により異なるので、食事内容だけから血糖値を管理するのは難しい。一方、疾病・疾患でないのに医療機器を使って血糖値を高い頻度で測定するのは現実的ではない。今回のアプリと測定器の併用により、実測と機械学習による予測値を使った手軽な糖質レベルの管理を狙う。

(日経 xTECH 宇野麻由子)

[日経 xTECH 2018年4月4日掲載]

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