2019年4月20日(土)

トヨタ紡織の沼社長、次世代車の技術開発加速

2018/4/3 22:00
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トヨタ紡織は3日、1日に就任した沼毅社長の記者会見を開いた。沼社長は「自動車業界では大変革期が目の前に迫っている。想定以上の変化にスピード感を持って対応していきたい」と述べ、次世代モビリティー向けの技術開発など新事業の育成をさらに進める考えを示した。

会見するトヨタ紡織の沼毅新社長(名古屋市)

自動車業界が「100年に一度」ともいわれる変革期を迎えるなか、自動運転技術などの普及でトヨタ紡織が手掛けるシートなど、車の内装も事業環境が大きく変わる可能性がある。沼社長は「新時代にふさわしいシステムサプライヤーとして顧客の信頼を勝ち取ることが重要」と語り、製品の提案力に一層磨きをかける意欲を見せた。

すでに1日付で技術革新や新事業育成のスピードアップを目指して「新価値創造センター」「新事業推進本部」という新たな組織を立ち上げた。基礎研究の実用化や新興国向けの製品開発をさらに進める。

沼氏は1981年、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)に入社後、生産や品質関連の部署を長く歩み、88年にトヨタが米国で単独で初めて稼働させたケンタッキー工場にも携わった。常務役員を経て、16年からトヨタ紡織に移り、副社長として品質、コーポレート分野を統括してきた。

現場を重視する姿勢には定評がある。2年間で国内外100カ所以上の拠点に足を運び、200人以上と面談してきた。3日の記者会見には15年に就任した前社長の石井克政副会長も出席。沼氏について「課題や問題があれば現場に出かけ一緒になって考えてやり遂げる。実践的な実行力に優れている」と評した。

トヨタ紡織は04年に豊田紡織、アラコ、タカニチのトヨタ自動車系の内装部品3社が合併してスタート。統合直後は生産や設計プロセスの統一などが思うように進まず、数年前まで製品の立ち上げがうまくいかない事例もあった。

石井副会長が社長時代の16年に中期経営実行計画を取りまとめ、プロセスの標準化や人材育成の仕組みづくりなどを進めてきた。1日付で沼氏が社長に就任するとともに、石井氏は新設ポストの副会長となった。豊田周平氏は引き続き会長にとどまる。

石井副会長は「グローバル経営に不可欠な経営の大きな枠組みについてはかたちが整ってきた」としながらも、「もう少し、いただいた時間を使ってよりしっかりしたものにしていきたい」と語った。

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