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中田浩二氏「常に挑戦」 筑波大大学院に進学
元サッカー日本代表

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2018/4/4 2:00
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元サッカー日本代表の中田浩二氏(38)は2014年の引退後、多くのサッカー選手とは異なり、スポーツビジネスへの道を歩み始めた。現在はJ1鹿島でクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)としてスポンサー対応に追われたりイベントを企画したり、多忙な日々を送る。そんな中、4月から筑波大大学院に進学し、2年かけて社会工学を専攻する。挑戦を続ける中田氏に、進学を決めた経緯やCROとしての日々、今後の目標などを語ってもらった。

「安定求めたら先はない」

中田氏は4月から筑波大大学院で社会工学を専攻する

中田氏は4月から筑波大大学院で社会工学を専攻する

――進学を決めた理由は。

「話を聞いて、行ってみたいと思った。サッカーの知識はあるけれど、学力というか(数字やデータなどの)知識が人より乏しい。引退して現場にいくなら、そんなに必要ないのかもしれないが、事業部にいるのでそういうところが必要になる」

――社会工学へのイメージは。

「とにかく、難しそうというか。あまり聞かないのでイメージがわかなかった。ただ話を聞いていると、数学的にどうアプローチするか、データでどういうことを抽出するか。本当に今の仕事に合っていると思った」

――大学院と聞いて腰が引けなかったか。

「飛び込んでみないとわからないことは多い。それは選手時代に海外に行って学んだことでもある。最初はうまくいかないことが多い。では、なぜうまくいかないかを考えてみる。次、移籍してそれを実際に試してみるとうまくいくことがある。それはサッカーだけではないと思う。安定を求めたら先はない。常にチャレンジをして幅を広げていければいいかなと思う」

――CROとして日々どのように過ごしているのか。

「午前9時に出社して、定時が午後5時半。基本的にCROはアンバサダーのような形だが、毎日出社して、業務をこなす。鹿島では業務もしっかりやる。事業部の中でもマーケティンググループにいるので、集客やイベントをどうやってやるか考える。会議にも出る。それ以外でもフロント、スポンサーの対応など。対スポンサーや地域連携ももちろん、メディアとも関わる。あとは鹿島のスクールも週に1度回って、子どもたちと接する機会を増やしている」

――昔から経営側に興味があったのか。

「引退が近づいてきて、また自分の立場も変わっていく中でいろんな人と接する機会があり、おもしろそうだなと思った。サッカー選手は引退したら現場、という方向に行ってしまう。どうしてもみんなサッカーしかやってこなかったのでどうしていいかわからない。監督やコーチ、育成へと行く中で、どうしてもそこを変えたい気持ちもあった。セカンドキャリアで選手が経営に入れば日本の選手がもっとよくなっていくと思う。そのへんも踏まえて、事業部の方に行きたいと思った」

――経営側のどんなところに魅力を感じたのか。

「今まではサッカーしか知らなかったが、それ以外のいろんな部分に魅力を感じる。たとえば1試合やるにしても、僕らはサッカーだけやればいいと思っていた。だがその1試合が行われるまでにいろんな人が携わって、チームを支えてくれているからこそ、試合が成り立つ。そういうのが新しい発見だった。それを見ることはやはり大事だと思うし、実際に関わることで楽しさや充実感が出てくる。それをやはり選手に伝えたいと思う」

選手とフロント、互いに気遣い

――中田さんが経営側に入るまで、選手とフロントの距離感など、こんなふうにアプローチしてほしいなどと感じた経験があったのか。

「鹿島は会社もグラウンドも同じ場所にあるので多少の交流、顔合わせはするが、他のチームだったら本当に場所が分かれている。だから実際、選手は誰が働いているかわからないと思う。フロントも選手にサッカーに集中してほしいから、気を使う。本来ならばこれぐらいやってほしいと思っても選手には言えない。逆に選手もフロントの姿が見えないから、普段何やってるのかと思うこともある。お互いが見えないところが多くて、気を使っている。僕はマーケティングサイドとしてこれぐらい選手を使っても大丈夫とか、たぶんこれ以上やっては選手の負担になる、と言える。逆に選手の側も(フロント側に)これぐらいやってほしいと思うところがある。うまく間に入ってやれているとは思う」

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