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ブラジル代表、欧州遠征でW杯へさらなる自信
サッカージャーナリスト 沢田啓明

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2018/4/5 6:30
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3月下旬、サッカーのブラジル代表が欧州でワールドカップ(W杯)登録メンバー発表を控え最後の強化試合を行った。23日に開催国のロシア代表と、27日には前回大会王者のドイツ代表と敵地で対戦して連勝。いくつもの収穫を手にした。

最大の成果は精神面だろう。ブラジル代表は自国開催の2014年W杯準決勝でドイツに1-7と大敗した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位で、今回のW杯ロシア大会でもブラジルと並んで有力な優勝候補であるそのドイツを、ベルリン五輪スタジアムの7万3000人の大観衆の前で1-0で下したことは、チームにとって大きな自信となったはずだ。

監督「我々は誇りを取り戻した」

ブラジルは2月末のフランスリーグの試合で右足首を骨折(全治約3カ月)し、欠場したエースのネイマール(パリ・サンジェルマン)、故障から復帰したばかりのCBマルキーニョス(パリSG)を除いてベストメンバーだった。一方、ドイツのレギュラー勢は4人だけ。4日前のスペイン戦にベスト布陣で臨んでおり、ヨアヒム・レーウ監督は他の選手を試す選択をした。

控え選手が多いとはいえ、ドイツは確かな技術を発揮し、しっかりパスをつなぐ。しかし、ブラジルは前線と中盤の選手が高い位置で強烈なプレスをかけてボールを奪うと、即座に攻撃に転じる。33分に右からのクロスをCFガブリエルジェズス(マンチェスター・シティー)が頭で押し込んで先制し、後半もコンパクトな布陣を保って追加点を狙う。終盤、ドイツが矢継ぎ早にFWを投入して勝利への執念を見せたが、粘り強い守備で対抗して勝ち切った。

試合後、チチ監督は「非常に高いレベルの試合ができた」と満足そう。「14年の敗戦のショックを完全に払拭できたわけではないが、我々は誇りを取り戻した」と胸を張った。決勝点を挙げたガブリエルジェズスも「気持ちでボールをゴールに押し込んだ」と声を弾ませた。

もしこの試合に敗れていたら、国内メディアと国民から「4年前に惨敗し、今度はBチームにも勝てなかった」と厳しく批判されていたはず。大きな意味を持つ勝利だった。

また、モスクワのルジニキ・スタジアムでロシアと対戦して快勝したのも重要だった。前半こそ相手の人数をかけた守備にやや苦しんだが、後半、サイドから崩して意表を突くボランチの飛び出しなど多彩な攻めでわずか13分間で3得点を奪った。守備では、時折サイドを破られる場面があったが中央の守りは堅く、ロシアにほとんど決定機を与えなかった。

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