NY株、458ドル安 貿易摩擦懸念とハイテク株急落で

2018/4/3 8:42
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【ニューヨーク=宮本岳則】2日のダウ工業株30種平均は、連休前の3月29日終値に比べて458ドル92セント(1.9%)安い2万3644ドル19セントで取引を終えた。下げ幅としては今年5番目の大きさとなった。米中の貿易摩擦激化を懸念し、投資家がリスク回避姿勢を強めた。これまで相場のけん引役だったハイテク株を中心に幅広い銘柄に売りが広がり、下げが加速した。

米国株式市場は朝方から下げて始まった。中国政府が1日、米国産の豚肉など128品目の関税を引き上げると公表し、「投資家の心理が悪化した」(米運用会社ロイス・アンド・アソシエイツのフランシス・ガノン共同最高投資責任者)。中国での売り上げが大きい米キャタピラー株は2017年12月以来の安値を付けた。

さらにハイテク株安が相場を押し下げた。トランプ米大統領がツイッターで執拗に攻撃した米アマゾン・ドット・コムは5%安で取引を終え、今年最大の下げ幅を記録。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は急落し、2月8日以来、ほぼ2カ月ぶりの安値を付けた。

将来の相場変動率を示す米VIX指数は2日、23.62となり、約1週間ぶりの水準まで上昇。市場では変動率に応じてコンピューターが資産構成を見直すファンドが存在感を高めており、「株式に機械的な売りが出た」(米プリンシパル・グローバル・インベスターズのムスタファ・サグン最高投資責任者)。

株安で投資家がリスク回避姿勢を強めた結果、安全資産の1つとされる金には資金が流入。ニューヨーク商品取引所では金先物価格(6月物)が4営業日ぶりに反発した。

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