「ありがとう三江線」 88年の歴史に幕

2018/4/1 1:43
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広島県三次市と島根県江津市を結ぶJR三江線(全長108.1キロ)が31日、利用者減少のため運行最終日を迎え、多くの人に惜しまれながら88年の歴史に幕を閉じた。

大勢の人に見送られる江津駅発の最終列車(31日、島根県江津市)=共同

三次、江津両駅では、多くの人が最終列車を見守った。午後8時45分ごろ三次駅に到着し、花束を贈られた周藤孝明運転士(31)は「感謝の思いを伝えようと最後まで安全運転に努めた」と話した。午後9時50分ごろ、江津駅に最後の列車が到着。市民らは手旗を振って出迎え「ありがとう」と感謝した。

沿線の駅は地元の人や鉄道ファンらでにぎわった。子どものころよく三江線に乗ったという鳥取県米子市の斎木美恵子さん(90)は、江津駅を訪れ「ほぼ同じ年齢の三江線を見ると、思い出がよみがえってくる。本当に長い間、ご苦労さん」と感慨深げだった。

沿線では、記念のイベントを開催。石見川本駅(島根県川本町)では午後2時ごろ、住民らが「ありがとう三江線」と書かれた手旗を振ったり、横断幕を掲げたりしながら、約330人が乗る列車を見送った。

JR西日本によると、三江線は1930年に一部区間で営業を始め、75年に全線開通。2016年9月、利用者減などを理由にJR西が廃線を表明した。廃線区間を抱える両県の6市町で4月1日から、代替交通のバスが運行する。〔共同〕

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