2018年4月25日(水)

埼玉県、高齢化全国2位のペース 2045年人口推計

南関東・静岡
2018/3/31 1:31
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 国立社会保障・人口問題研究所が30日発表した都道府県別の将来推計人口によると、埼玉県の人口は2045年に15年比で10.2%減の652万5000人になる見通しだ。63市町村のうち53市町村で人口が減少。75歳以上の人口は70%増え、全国2位のペースで高齢化が進む。急激に進む少子・高齢化への対応を迫られる。

 15年の国勢調査などをもとに15年から45年までの人口を5年ごとに推計した。県全体の人口は2015年で726万7000人。20年に727万3000人でピークを迎え、その後は減少に転じる見通しだ。35年には690万9000人と700万人の大台を割り込み、45年には652万5000人まで減る。

 市町村別にみると、45年には15年比で53市町村が減少。現在でも若い世代が流出し、過疎化が進む秩父地域、比企地域は特に深刻で東秩父村や小鹿野町は5割超減る見通しだ。現在は人口が増えている県南でも多くの市で減少する。

 増加するのは戸田市(15.8%)、吉川市(13.6%)、滑川町(6.9%)など10市町にとどまる。東京都内への通勤などで鉄道の利便性が高く、宅地開発が進んでおり子育て世帯が流入している。さいたま市も1.7%増える見通しだ。

 埼玉県の課題は、全国トップクラスの高齢化のスピードだ。県計画調整課は「1970年代以降、全国から団塊の世代が流入。層の厚い団塊の世代が今後、一斉に75歳以上になる」と説明する。60~70年代はベッドタウンとして大規模団地などの開発も盛んだった。65歳以上の人口は15年の180万4000人から45年には233万5000人と29.4%増える。

 後期高齢者医療制度の対象となる75歳以上はさらに急激だ。15年は77万3000人だが、30年に127万5000人に増加。45年には131万4000人になる。増加率は70%と沖縄県に次いで全国でも2番目に高い水準だ。人口に占める割合は10.6%から20.1%と倍増する。

 逆に15~64歳の生産年齢人口は454万9000人から349万2000人に減少。割合でみても62.6%から53.5%に低下する。

 県は団塊の世代が75歳以上になる「25年を見据えた政策」に力を注ぐ。市町村と地域包括ケアシステムの構築を急ぎながら、健康長寿プロジェクトを進める。労働の担い手を増やし、地域の活力の低下を抑えるため、シニアや女性が活躍する施策に取り組んでいる。

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