千葉県、2045年の人口12%減

2018/3/31 1:31
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国立社会保障・人口問題研究所が30日発表した人口推計によると、2045年の千葉県の人口は546万3000人と15年に比べて12%減少する。県内54市町村のうち、50市町村で15年時点の人口を下回る見通しだ。人口に占める高齢者の割合も高まるなか、介護や医療など社会的コストの増大を吸収できる経済・社会基盤の確立が課題となる。

人口増が続く千葉市も20年代に本格的な減少局面に突入する(JR千葉駅前)

県人口は20年代から本格的な減少局面に入る。30年には598万6000人と600万人の大台を割り込む見通しだ。足元の人口増を背景に13年の前回推計に比べると減少ペースは緩やかになったが、全国的な人口減少の波が県内にも押し寄せるのは避けられない。

高齢化も加速する。人口に占める65歳以上の割合は15年に25.9%だったのが、45年には36.4%に跳ね上がる。75歳以上の割合も11.4%から20.7%に上昇する見通しだ。

市町村別の推計人口をみると、減少率が最も大きいのは鋸南町の57.3%。房総半島の南部に位置し、周辺地域は県内でも少子高齢化が特に著しい。町総務企画課の担当者は「子育て支援の充実や移住の促進に力を入れているが、すぐに成果が表れるものではない」とため息をつく。

鋸南町だけでなく、勝浦市や銚子市、長南町、九十九里町なども45年までの30年間で人口が半数以下に減少する。ちばぎん総合研究所(千葉市)の福田宏治主任研究員は「最近は若年層だけでなく、高齢者も都市部に暮らす子供に引き取られるかたちで流出が進んでいる。人口減を抑えるには、高齢者が地域に住み続けられる仕組みづくりが必要だ」と指摘する。

現在は人口増が続いている県北西部でも20年代以降は本格的な減少局面を迎える。千葉市は45年の人口が90万5240人と30年間で6.9%減り、90万人割れが迫る。幕張新都心を擁する美浜区、県内最大規模の団地群を抱える花見川区は減少率が10%を超える。

一方、30年後の人口が15年時点を上回るのは4市ある。特に流山市はつくばエクスプレス(TX)沿線のマンション開発が活発で40年代初めには人口が20万人を突破する見通し。千葉ニュータウンを中心に若いファミリー層の流入が目立つ印西市、東京湾アクアラインの出入り口周辺の開発が盛んな木更津市も当面は人口の増加傾向が続く。

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