2019年3月22日(金)

グラブ・ウーバー事業統合は「競争法違反の可能性」 シンガポール

2018/3/30 19:09
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【シンガポール=岩本健太郎】配車アプリ大手グラブによる米ウーバー・テクノロジーズの東南アジア事業買収について、シンガポール競争委員会は30日、同国の競争法に違反する可能性があると指摘した。別々の料金体系を維持することなどを求める暫定措置を示した。

グラブとウーバーは4月8日までに東南アジア全域で事業を統合する予定だが、計画に影響が出る可能性が出てきた。

競争委員会は声明で両社の統合について、「配車サービス業界の競争の大幅な減少により競争法に違反すると疑う合理的な根拠がある」と指摘した。同委員会は27日に両社の事業統合について調査を始めたという。

調査は完了していないが、競争を維持するための暫定措置を作成。統合前のそれぞれの料金体系やサービスの種類を維持し、事業の統合につながる行動を取らないように求めている。2社の見解を踏まえて命令として出すか最終判断するという。

シンガポールの競争法は、競争が大きく減る可能性のある事業統合を禁じている。競争委によると、同国での企業活動に対して暫定措置を示したのは今回が初めてという。

グラブとウーバーは東南アジア各国で激しい価格競争を繰り広げていた。26日にグラブが自社株式27.5%と引き換えにウーバーの東南アジア事業を取得すると発表。2週間後の4月8日をめどにアプリを一元化するなどサービスを統合する計画を示していた。消費者からは競合がなくなることによる価格上昇を懸念する声が上がっていた。

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