2019年9月16日(月)

清水寺で初の入社式、京都の塗装企業

2018/3/30 14:53
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清水寺(京都市東山区)で一足早い入社式が30日、開かれた。開いたのは塗装施工を手掛けるKMユナイテッド(京都市)だ。建設業界が人手不足にあえぐなか、同社は未経験者を積極採用し、研修で地道に職人を育てている。竹延幸雄社長の技術継承への熱心な姿勢が伝わり、清水寺で初めて入社式が開催された。

KMユナイテッド(京都市)は30日、清水寺で入社式を開いた

参拝客でにぎわう外と対照的に、薄暗い静かな本堂内で入社式が行われた。清水寺のトップである森貫主の祈祷(きとう)に15人の新入社員は緊張した面持ちだった。式には親会社も参加した。

新入社員代表としてあいさつした中村早希さん(24)は外壁塗装の会社に勤めていたが、特殊塗装を学ぶため転職してきた。「事前の研修があり、理論も教えてくれるので入社を決めた。技術を磨きたい」と意気込む。

中村さんは経験者だが、前職が保育士や自衛官など未経験者も多い。初心者には材料や道具の使い方など一から教え、3年で一人前を目指してもらう。こうした採用方針は塗装業界では珍しく、仕事に繁閑の差がある同業界では経験者を日雇いする会社も多い。

清水寺での入社式を発案したのは竹延社長だ。「日本一の職人を目指す新入社員たちの門出を自分が日本一のお寺だと思う清水寺で祝ってもらえないだろうか」。むちゃだとは思ったが物は試しと依頼してみた。職人育成や技術伝承への思いに共感した清水寺の幹部の後押しもあり、開催にこぎ着けた。森貫主は「技術や文化はその時その時一生懸命に取り組むからこそ続いていくものだ」と話していた。

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