2019年9月16日(月)

芝浦工大、自転車転倒を防ぐ装置開発

2018/3/28 23:00
保存
共有
印刷
その他

芝浦工業大学大宮キャンパス(さいたま市)は自転車の転倒を防止する技術を開発した。傾きを検知して車体を直立させる装置を自転車の後ろに載せ、ふらついた際に走行を安定させる。子どもを乗せる子育て世帯のほか、高齢者でも気軽に乗れるようにする。安全性を高める技術開発で環境にやさしい自転車利用の促進を図る。

こぎ出しからスムーズに走行できる

同大はすでに試作品をつくり、実証実験を始めた。装置は自転車の後輪上の荷台に設置する。装置は傾きを検知するセンサー、垂直に設置した円盤状のフライホイールやそれを回すモーターなどからなる。車体の傾きを検知すると、常時回転している円盤の回転軸の向きが変化し、垂直に戻す力が働くジャイロ効果を引き出す仕組みだ。

走り始めや止まる寸前など、走行が安定しない低速時に制御する。試作品は実用的でない重さのため、2~3キログラムに改良する。軽量化や小型化を進め、2020年の実用化をめざす。「既存の自転車に後付けできるので普及させやすい」(研究チームのリーダー、古川修特任教授)という。

3月初めに開いた実証実験にはさいたま市の職員や芝浦工業大の学生、市内の自動車教習所など計9人が参加。試作品を載せた自転車に乗った斉藤千絵さん(28)は「こぎ出しから安定していた。狭い場所でのすれ違にも役立つのでは」と話す。現時点では直進にしか対応できない。今後はカーブを曲がる際など、多様な走行条件に対応するのも課題だ。

研究開発はさいたま市からの委託事業。市は11年、国から「次世代自動車・スマートエネルギー特区」に指定された。1~2人乗りの移動機器「パーソナルモビリティー」を普及させるため、地域の大学や企業と連携して関連技術の開発を推める。研究開発や実証実験の費用を補助する制度も14年度から設けた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。