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サッカー日本に欠かせぬ「失敗恐れず戦う姿勢」
サッカージャーナリスト 大住良之

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2018/3/29 6:30
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サッカーのワールドカップ開幕まで約80日。ベルギー東部のリエージュを舞台にマリ、ウクライナと国際親善試合を戦った日本代表だったが、マリとは1-1の引き分け、ウクライナには1-2で敗れた。

バヒド・ハリルホジッチ監督は今回の試合に呼ぶはずだったMF香川真司やDF吉田麻也、酒井宏樹といった選手たちが故障で不在だったことを再三語った。だがマリ戦、ウクライナ戦とも彼らがいるかどうか以前のプレーレベルの低さで、ここ10年ほどの日本代表では最も低調なパフォーマンスだった。

3月23日のマリ戦の先発はGK中村航輔、DF宇賀神友弥、昌子源、槙野智章、長友佑都、MF長谷部誠、大島僚太、森岡亮太、FW久保裕也、大迫勇也、宇佐美貴史。

Jリーグで好調な大島、ドイツ2部で4試合連続得点の宇佐美に期待がかかったが、大島は攻撃面でいいプレーを見せていたものの30分すぎに足を故障して交代。宇佐美は相手の厳しい守備に後ろを向いてばかりで、攻撃をけん引するには至らなかった。

前半終盤に1点を先制された後半はマリの守備(個人と組織)がよくなり、日本にはシュートチャンスさえなかった。その状況を救ったのは70分に久保に代わって投入された本田圭佑でも、その前に森岡に代わったJリーグ得点王の小林悠でもなかった。60分に宇佐美に代わってピッチに送り込まれたデビュー戦の中島翔哉だった。

繰り返されたバックパスや横パス

多くの選手が「自分のところで失敗したくない」とばかりにバックパスや横パスを繰り返した。一方、中島はボールを受けると果敢にターンし、ドリブルで進み、攻撃を切り開いていった。後半追加タイムが3分を回った最後のプレーで日本が同点に追いついたのも、最後のシュートを打ったのが中島だったということ以上に、中盤でボールを受けターンしながら相手をかわして前進し、左でフリーになった小林に好パスを出したのが中島であった点に注目しなければならない。

その中島と、唯一「ワールドカップクラス」であることを示した長友を除けば、マリ戦は過去10年ほどの日本代表の試合で最も低調な内容。ハリルホジッチ監督も「ワールドカップまでにやらなければならないことだらけ。戦術もフィジカルもメンタルも、すべての面で改善しなければならない」と認めざるをえなかった。

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