2018年9月24日(月)

金正恩氏が訪中、習主席と会談 「非核化へ尽力」
米国の対応迫る

2018/3/28 11:36
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 【北京=永井央紀】中国国営新華社と北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が25~28日に訪中し、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談したと伝えた。北京を訪問した北朝鮮要人が金委員長だったと確認された。中国側によると金委員長は会談で非核化実現への意欲を表明した。中朝両国は5月に予定する米朝首脳会談を前に関係修復を図ったとみられる。

 金委員長が北朝鮮の最高指導者に就いて以降、外国訪問は初めて。北朝鮮の最高指導者の訪中は故金正日(キム・ジョンイル)総書記時代の2011年以来7年ぶりだ。金委員長には李雪主(リ・ソルジュ)夫人や崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党副委員長らの幹部が同行した。中国側は王岐山国家副主席や李克強(リー・クォーチャン)首相が参加した。

 新華社によると金委員長は習氏との会談で「金日成主席と金正日総書記の遺訓に基づき朝鮮半島の非核化実現に尽力する」と表明した。米国との対話を望み、トランプ大統領との会談に意欲を示した。

 一方で「米韓が我々の努力に善意で応えて平和安定の雰囲気をつくり出し、段階的で歩調を合わせた措置をとるなら非核化の問題は解決できる」とも強調。非核化は体制保証といった北朝鮮の要求に米国が対応しつつ、段階的に進めることが不可欠との認識を示した。

 習氏は中国が朝鮮半島の非核化目標を堅持しているとの立場を示した。朝鮮中央通信は28日午前時点で、非核化に関する内容を伝えていない。

 新華社によると両首脳は中朝の伝統的友好関係を評価し、北朝鮮の核・ミサイル問題で冷え込んだ関係の修復を確認。習氏は「中朝の歴代指導者は密接に交流し、社会主義事業の発展に重要な貢献をした」と述べ、関係強化に意欲を示した。

 金委員長は「初外遊で訪中したことは私が両国の友好伝統を継承していることを示した」と語った。朝鮮中央通信によると金委員長は習氏の訪朝を招請し、習氏は快諾した。

 習氏は対話に向かい始めた朝鮮半島情勢について「北朝鮮の努力を称賛する」と述べ、北朝鮮が韓国や米国と予定する首脳会談への支持を表明。その上で「中国は引き続き建設的な役割を果たしたい」と積極的に関与する考えを示した。

 中国は米朝首脳会談が韓国の仲介で道筋がついたことについて、主導権が低下するとの警戒があった。今回の中朝首脳会談を機に北朝鮮を中国側に引き戻し、影響力を取り戻す狙い。今後の半島情勢については6カ国協議など中国が参加する枠組みでの調整を図るとみられる。

 北朝鮮側は強硬路線をちらつかせるトランプ米大統領との会談を前に、後ろ盾である中国との関係を再構築し、対米カードの一つにする狙いだったようだ。経済制裁の影響が広がるなか、中国から経済支援を取り付けたい思惑もにじむ。

 金委員長が乗ったとみられる特別列車は28日朝、遼寧省丹東から中朝国境を流れる鴨緑江を渡り北朝鮮に戻ったことが確認された。帰国したとみられる。

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