2019年9月22日(日)

武将の末裔、戦国時代のアジアで陣地拡大
エニーマインドグループ・十河宏輔CEO

(1/2ページ)
2018/3/28 6:30
保存
共有
印刷
その他

アジアでネット広告や人材紹介を手掛けるエニーマインドグループ(シンガポール)は設立2年で10カ国・地域に進出し、急成長している。最高経営責任者(CEO)の十河(そごう)宏輔氏(30)は戦国武将の末裔(まつえい)で、口癖は「張る」。他社に先んじて陣地を張る=市場を取るとの意味だ。アジア市場は乱世まっただ中。各国に城を築くべく陣地拡大を急ぐ。

エニーマインドグループ・十河宏輔最高経営責任者(CEO)

エニーマインドグループ・十河宏輔最高経営責任者(CEO)

2010年日本大学商学部卒業、マイクロアドに入社。全社で成績トップ。12年ベトナム現地法人設立、10カ月で黒字化。15年マイクロアド取締役兼東南アジア拠点CEOに。16年前身企業のアドアジアホールディングス設立、4カ国・地域に進出。17年1450万ドル調達、4カ国に進出。18年現社名に名称変更、マレーシア進出。

■「鬼十河」の遺伝子継ぐ

高松市に十河城の城跡がある。先祖にあたる十河一存は戦国時代、「鬼十河」と恐れられた勇猛果敢な武将。子孫の十河氏も事業展開のスピードと実行力が売りだ。

一国一城の主の遺伝子からか、親類には経営者が多い。幼い頃から祖父が社長の会社に出入りし「社長ってかっこいい」と早くから起業を志していた。大学卒業後に起業するか悩んだが「新卒は人生で一度きり」とネット広告のマイクロアド(東京・渋谷)に入社した。

「目標の4倍の結果を出すから、給料も上げてほしい」。広告の直販営業をする新部署に配属され、十河氏は毎月のように上司に直談判した。売上高ゼロだった新部署は8カ月後に会社の主力事業に成長し、十河氏は2位の営業マンに倍近くの差をつけてのトップ。当時の上司は「大口をたたくだけかと思ったら、行動力やビジネスの嗅覚があった」と評する。

秘訣は「誰よりも先に金の出る所に行く」こと。資金調達をした企業はまず広告を打つ。十河氏は情報をいち早く得ると他社に発注される前にアプローチし続けた。「営業はどこに、どのタイミングで行くかが重要」。今もこの考えが基本だ。

入社3年目には東南アジアに派遣され、ベトナムをはじめ各国で事業立ち上げを経験する。エニーマインドの共同創業者で当時を知る小堤音彦最高執行責任者(COO)は「十河はあっという間に会社を設立して10カ月で黒字転換させた」と当時の驚きを語る。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。