2019年9月24日(火)

中学道徳の教科書が初登場 検定通過、全てが「いじめ」扱う

2018/3/27 14:20
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全国の中学校や高校で2019年度から使われる教科書の検定結果が27日、公表された。教科書会社が申請した68点全てが合格。中学で正式な教科となる「道徳」の教科書が初登場し、作成した8社全社が「いじめ」を取り上げた。インターネットとの関わり方や災害への備えなどを題材に、考え議論する道徳をめざす。

選挙に関する記述が盛り込まれた道徳の教科書

合格したのは中学道徳8点(30冊)と、主に高校3年生で使う国語や数学、英語などの60点(60冊)。数学の一部を除いて文部科学省の教科用図書検定調査審議会の検定意見がつき、教科書会社が修正して合格した。

道徳は現在「教科外の活動」と位置づけられ検定のない副読本を使っているが、小学校で18年度、中学では19年度から「特別の教科」となり、検定教科書が必要になる。今回合格した教科書ではソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上でのいじめを取り上げたり、加害者でも被害者でもない第三者の立場から考えさせたりする題材が目立った。

「B子さん性格悪いってうわさよ」「関わらない方がいいね」。学研教育みらいの教科書では、SNS上で仲が良い同級生たちと交わした会話を紹介。「私」はB子さんの優しさに触れて仲良くなりたくなったが、SNSでは皆が「B子さんを無視しよう」と盛り上がっていた、という場面を設定した。

その上で「私」だったらどう返信すべきかや、SNSの利用で気をつけることなどをグループで議論する項目を設けた。意図せぬSNS上の発言が、いじめを助長してしまった事例を載せた教科書もあった。

このほか、ネット上で過激な投稿をして批判が集中する「炎上」を例に、ネットやスマホとの付き合い方を考えさせる題材も目立った。選挙権年齢の18歳以上への引き下げなどを踏まえた主権者教育、東日本大震災や熊本地震など自然災害も全社が取り上げた。

高校の「コミュニケーション英語3」の教科書では、大学入試などで重視される「読む、書く、聞く、話す」の4技能習得を意識した内容が多くみられた。

教科書検定は原則4年に1度。今回は小学校の改訂期だったが、20年度の新学習指導要領実施が迫り、使う期間が短いため申請がなかった。

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