2018年12月19日(水)

大宮駅北側に新東西通路 さいたま市が構想公表

2018/3/27 0:00
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さいたま市は26日、大宮駅の利便性向上と周辺のまちづくりなどをセットで進める「大宮駅グランドセントラルステーション(GCS)化構想案」を公表した。駅の東西を結ぶ新たな通路を設けて乗り換え時間を短縮。交流広場やバス、タクシーの乗降場も新たに整備する。人とモノ、情報の流れを促進し、東日本の玄関口としての存在感を高めることを目指す。

新設する東西通路には行き交う列車を眺められるスペースを設ける(イメージ)

構想案は2016年8月に設置した同市と埼玉県、鉄道事業者や地元まちづくり団体、学識経験者などで構成するGCS推進会議で検討。26日に「首都圏対流拠点シンポジウム」を開き、清水勇人市長が発表した。

重点を置く取り組みの1つが、駅北側で東西を結ぶ東西通路の整備だ。JRの改札がある中央通路から、東武野田線や埼玉新都市交通ニューシャトルの改札は離れており、乗り換えに時間がかかる。野田線とニューシャトルのホームを結ぶ位置に歩行者用通路を新設し、短い距離で各線間の乗り換えができるようにする。

新たな通路には鉄道を見下ろせるスペースも設け、鉄道のまち大宮をPR。駅から東口の商店街の一番街、一の宮通り、氷川参道などを結びつけ、路面店や飲食店が連なり、にぎわいを感じられる沿道を整える。駅をロの字型に移動できる歩行者ネットワークを構築し、西口デッキなども含めた人の行き来の利便性を高める。

東口の駅前空間には東日本の企業などによる見本市やPR、地域住民や地元商店街の祭り、イベントなどを開催するための交流広場を新設し、大規模災害時には一時避難に対応できる機能を持たせる。

タクシーやバスの乗降場も改善する。現在の東口駅前広場は狭く、バスの乗降場の一部は遠く離れた歩道にあることから、地下空間の活用も視野にコンパクトな交通広場を再整備。バリアフリーや外国人にも対応した案内情報、雨にぬれない屋根などで利用しやすくする。

このほか、駅前空間の一体性を高めるため開発街区をつなぐデッキの整備や、開発による交通量の増大に対応するための道路ネットワークの強化など、様々な取り組みを盛り込んでいる。

清水市長は「大宮の特性を生かしつつ、限られた空間を有効活用して街の価値を高め、持続的な発展を支えていきたい」と話した。

市は構想案をホームページに掲載し、4月12日~5月18日に意見を募るパブリックコメントを実施。6月下旬~7月上旬に開くGCS推進会議で正式に構想を決定する。

新幹線の結節点でもある大宮駅の利用者は1日あたり69万人に上る。ターミナル駅としての重要性は高いが、東日本の交流拠点の役割を担うには現状では機能が乏しい。駅周辺の道路の慢性的な渋滞なども深刻だ。今後、具体的な事業について調査、検討し、20年から設計・整備を進める方針だが、関係者の調整など実現に向けてクリアすべき課題は多い。

シンポジウムのパネルディスカッションで、GCS推進会議会長を務める日本大学の岸井隆幸教授は「多くの人が同じテーブルについて地域に考えることができているのは進歩。引き続き、検討しているものを絞り込んで、より具体化していきたい」と話した。

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