2019年4月19日(金)

「リーフ」中古電池をEVに再利用 新品の半額で

2018/3/26 16:10
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日産自動車住友商事の共同出資会社、フォーアールエナジー(4R、横浜市)は26日、電気自動車(EV)の使用済みリチウムイオン電池の再利用に特化した初の工場を福島県浪江町に開いた。日産のEV「リーフ」の中古電池を再製品化し、日産が新品の半額程度の30万円で売り出す。価格を抑えて電池を交換する体制を整えて、EV普及につなげる。

日産はEV「リーフ」の充電池を再利用して販売する(26日、浪江町)

「中古電池をEVに再利用し、急速なEVシフトと電池材料の高騰に対応できる」。26日、浪江町で開かれた4R浪江事業所の開設式で、同社の牧野英治社長はこう話した。4Rは初代リーフ発売前の2010年9月に設立され、使用済みの車載電池の再利用を研究してきた。家庭用蓄電池システムなどに続き、新たに中古電池のEVへの再利用事業を始める。

中古のリーフから充電池を回収して浪江事業所でその性能を分析。性能に応じてEV用や電動フォークリフト用などに最適化して出荷する。リーフ1台には48個の電池モジュールを搭載しており、このうち状態が良いものを選んで再度、リーフ向けに組み立てる。

これまで1台分のモジュールの性能を診断するのに16日間かかっていたが、4Rは4時間に短縮できる技術を開発した。日産は浪江で生まれ変わった再生充電池を販売店を通じて売り出す。発売から7年がたった初代リーフは今後、電池の交換需要も本格化してくる。

一方、EVの中古車は充電池の品質が不安視されるため他の車よりも低価格になる傾向にある。4Rで電池性能をチェックして品質を高めることで、再販時の価格上昇が見込める。「中古でも高く売れるようになれば、新車購入も増える」(日産の坂本秀行副社長)

まずは年間数百台、20年には1万台の処理を見込む。今後は17年末に発売した新型リーフのほか、充電池メーカーと協力して日産車以外の回収にも取り組む考え。

日産は22年度までにEVと独自のハイブリッド技術「eパワー」搭載車で年間計100万台を販売する計画。その頃の日産の総販売台数は「700万台超となる見込み」(幹部)で、電動化比率は14%前後となる。

(企業報道部 中藤玲)

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