2018年12月19日(水)

EV用の中古電池で街を照らす、日産の計画始動

BP速報
2018/3/26 18:00
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日産自動車は電気自動車(EV)「リーフ」の中古電池を再利用した街灯を、福島県浪江町に設置する計画を2018年3月22日に発表した。太陽光パネルと組み合わせることで他の電源を不要にする。国内初とする同計画の名称は「THE REBORN LIGHT」。同年3月26日に関連会社の現地工場で試験的に点灯し、4月以降に順次設置を始める。

街灯の高さは3.5~4m。上部が、1辺を抜いたひし形のような特徴的な形状をしている。上2面に太陽光パネル、下1面にLEDランプを搭載し、斜め下を照らす。電池は台座部分に組み込む。

上2面に太陽光パネル、下1面にLEDランプを搭載

上2面に太陽光パネル、下1面にLEDランプを搭載

日産が初代リーフを発売したのは2010年12月。その後、2017年10月に全面改良を果たしたことで、中古車市場には初代モデルが潤沢に出回っている。今回は、使い込んだ初代モデルの電池を活用する見通し。同モデルが搭載するリチウムイオン電池の容量は24kWhで、192個のセルで48個のモジュールを構成している。街灯1基あたりにこのモジュールを2個使うとみられる。その場合、電池容量は1kWhほどになる。

日産は「近い将来、バッテリーの多量生産、多量廃棄という問題に直面することが予想される」とし、電池の再利用に力を入れてきた。その中核となるのが、今回の街灯の製造を担う関連会社、フォーアールエナジー(4R ENERGY)である。同社は日産と住友商事の合弁会社で、資本金は約7億7000万円。出資比率は日産が51%、住友商事が49%である。2014年11月には、同じくリーフの中古電池を複数組み合わせた容量400kWhの蓄電池システム構築し、日産の研究開発施設にて試験的に稼働させている。

(日経 xTECH 窪野薫)

[日経 xTECH 2018年3月23日掲載]

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