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五輪終えルール改定 羽生はプログラムに重点?

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2018/3/27 6:30
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3月24日に終了したフィギュアスケート世界選手権(ミラノ)で、日本は男女ともに2019年大会(さいたま市)の出場枠最大3を確保した。今季のメインである平昌冬季五輪男子では、66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生結弦(ANA)が金、宇野昌磨(トヨタ自動車)が銀メダルを獲得し、ほぼ狙い通りのシーズンとなった。

五輪後の難しさ、ザギトワも宇野も転倒

五輪シーズンの世界選手権は、毎回どこか気の抜けた感じになる。選手たちはその約1カ月前の五輪に、生涯最高といえる演技ができるよう懸命に調整する。ここで納得のいく演技をした選手が、心身ともにもう一度調子を上げる、あるいは調子を戻すのは至難の業なのだ。

典型的だったのが、女子の平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワ(15、ロシア)。シニア1年目の今季は無敗だったが、自身初の世界選手権ではフリーで3度も転倒し5位に終わった。また、五輪を一区切りと考えるメダリストは多く、五輪の個人種目メダリスト計12人・組のうち7人・組が世界選手権に出場しなかった。

友野一希の大健闘で男子も来季の世界選手権出場枠「3」を確保した=共同

友野一希の大健闘で男子も来季の世界選手権出場枠「3」を確保した=共同

一方で、五輪が不本意な結果だった選手はここが雪辱の場とばかり頑張るもので、男子は五輪5位のネーサン・チェン(米国)が優勝を飾った。また日本勢では羽生の欠場、無良崇人の引退でチャンスが巡ってきた友野一希(同志社大)が初出場で5位、女子は樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が2位と、五輪に出場できなかった2人が大健闘。平昌五輪銀メダルの宇野(世界選手権2位)、同女子4位の宮原知子(関大、同3位)とともに、3枠確保に貢献をした。

例年のような緊張感もなく、どこか和やかムードのある世界選手権となったが、残念ながら男子フリーは締まらない展開だった。4回転ジャンプを複数回組み込むのが「常識」となった男子最終グループで、ノーミスといえる演技はチェンだけ。宇野とビンセント・ゾウ(米国)は3回、ミハイル・コリャダ(ロシア)が2回、金博洋(中国)は5回も転倒した。

現行のルールでは、「好ましいとは思っていないけれど、(4回転)ジャンプの種類をどんどん増やして確率よく跳ぶのが(優勝するのに)効率がいい方法」(宇野)だ。しかし、4回転ジャンプはどこかが少し狂っただけで、修正が難しく失敗しやすい。一度転倒するとプログラム全体の流れにも影響が出てしまう。高難度ジャンプの争いはハラハラドキドキ、予測不能な展開を生む一方で、今回のミス合戦のような様相になると、大会そのものが興ざめしてしまうようなことにもなり得る。

ジャンプを優先するあまり、選曲が保守的だったり、単調なプログラムが増えたように思う。チェンは五輪、世界選手権とフリーで4回転を6回決めた分、振付師が作ったトランジション(技と技のつなぎ)を大胆に省いていた。ただリンクを行ったり来たりしてジャンプを跳んでいるだけという印象を与えかねない、俗に言う「スカスカ」のプログラムも散見した。

ギリギリの4回転より完璧な3回転へ

フィギュアスケートを唯一無二のスポーツにしているのは、見る人を魅了する曲に合わせたプログラムがあるからだ。夏季五輪を含めても、これだけ芸術性を重要視する競技はない。だから、競技人口そのものが少なくても固定ファンがいるわけで、もし現状のままプログラムに個性がない状態が続いていくと、ファンの関心も離れていってしまうだろう。

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