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中国、原油先物が上場 人民元建て

国際指標に育成目指す

【上海=張勇祥】中国で26日、人民元建ての原油先物が上場し、取引を開始した。2017年に世界最大の原油輸入国になった中国は、自国の需要動向を国際価格に反映することを狙う。原油取引の大半がドル建ての現状に、くさびを打ち込む思惑もある。

原油先物が上場したのは上海先物取引所傘下の「上海国際エネルギー取引所」。式典には李強・上海市党委書記や劉士余・証券監督管理委員会主席が出席した。取引は午前9時(日本時間午前10時)、カウントダウンに合わせて始まった。

中国は市場参加者の厚みを増すため、海外投資家の誘致に本腰を入れる。取引に加わる外国企業を税制優遇、個人に対しても3年にわたり所得税を課税しない。すでに20近い外国企業が参入を申請したもようだ。

現物での受け渡しも可能にし、実需家の取引参加にも期待を示す。今後も投資家の声を聞き入れて制度を整備し、元建て原油先物を国際指標の一角に育成したい考え。

世界の原油取引は米国のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)、欧州の北海ブレントが指標となってきた。中国は原油輸入国として台頭しているにもかかわらず、欧米主導で価格が決まることに不満を抱いてきた。自国での原油先物の上場で、既存の秩序に一石を投じる。

貿易摩擦が激しくなっている米国をけん制する狙いも透ける。中国は2012年ごろから原油先物の上場準備を開始。15年には秒読みとの観測も出たが、延期になった経緯がある。上場が決まったのは2月上旬だが、「米国が中国に対する警戒を強めるのは承知のうえで取引開始に踏み切った」(先物会社)との指摘が多い。

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