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英国に桜千本寄贈構想 日本で募金、友好の象徴に

日本と英国の友好のシンボルにしようと、日本からの募金で英国に桜の木、千本を寄贈し、各地に植樹する構想が進んでいる。春を告げる桜の花は英国でも親しまれており、まずはロンドン中心部などの主要公園4カ所に計50~60本を来秋にも植える計画。関係者は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年の桜の季節に記念式典を行いたい考えだ。

ロンドン郊外のキュー王立植物園にある桜並木(同植物園提供)=共同

米国では20世紀初めに日本から寄贈された首都ワシントンのポトマック河畔の桜並木が有名だが、ロンドンでも象徴的な場所に桜並木をつくろうと、英国日本人会の佐野圭作会長が発案した。

ロンドン郊外のキュー王立植物園で咲く桜(同植物園提供)=共同

佐野会長は「交流を重ねた日英の先人に敬意を表するとともに、英国が欧州連合(EU)離脱で苦境にあっても日本人がこの地に根を張り、交流を続ける決意を示すものにしたい」と夢を語る。

昨夏の日英首脳会談でも構想への支援が合意文書で言及され、在英日本商工会議所や日本大使館の協力で計画が徐々に具体化してきた。

日本側の働き掛けで、ロンドンや郊外の王室所有の公園を管理する団体ロイヤル・パークスが2月、植樹場所に市中心部のリージェンツパークなど4公園を提案。第1段階として各公園に十数本ずつ植え、将来的には場所も広げ、千本の植樹を目指すことになった。

苗木を日本から運ぶのは植物検疫などハードルが高く、事実上困難。ロイヤル・パークスの公園管理責任者サイモン・リチャーズ氏によると、英国で育った桜の木を植える予定で、品種の選定は公園全体の調和も考えて検討するという。

活動は英国とゆかりのある企業や個人でつくる日英協会(東京)が中心となり募金を担当。植樹や維持、式典の経費を会員をはじめとして広く募る。塚本隆史理事長は「日英関係の発展を願う構想の意義を理解してもらえると思う」と意気込む。

在英ジャーナリスト、阿部菜穂子さんは20世紀前半に日本の桜を英国に紹介した英国人園芸家、故コリングウッド・イングラム氏についての著書がある。阿部さんは「平和と友好のために桜が一役買うことはすばらしい。英国の文化や人種の多様性を反映して、さまざまな種類の桜が植えられるといいですね」と語った。(ロンドン=共同)

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