2018年4月26日(木)

オバマ氏第2の人生は 都内で講演、核削減語る

北米
2018/3/25 19:02
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 オバマ前米大統領が25日、東京都内で民間団体が主催する国際会議に登壇した。来日が明らかになるのは大統領退任後初めてで、2016年5月に広島を訪問して以来。

25日、イベントに登壇したオバマ前大統領(東京・新宿)=NPO法人世界開発協力機構提供

 オバマ氏は広島訪問を「大きな影響を受ける瞬間だった」と語り、被爆者の男性との出会いなどを振り返った。自身が掲げた「核なき世界」については、ロシアが核兵器の削減に関心を失ったなどとして「今は難しい」と認めた。ただ「木を植えれば、自分の時は駄目でも孫らが木陰を楽しめる」として、努力の継続を訴えた。

 退任時で55歳と、近年ではもっとも若い「元大統領」。第二の人生は注目の的だ。「(夫人の)ミシェルとたくさんの時間を過ごせるようになった」と現在の生活を語ったが、自ら設立したオバマ財団を通じて世界の若い才能を発掘する奨学金や教育事業などに取り組む。

 民間人としての外国訪問でも英ヘンリー王子やドイツのメルケル首相らと会い、この日は安倍晋三首相と昼食を共にした。人種などの違いを超えた融和を促した17年のツイッターの投稿は史上最多の「いいね」が付いた。投資銀行主催の会合での講演料が40万ドル(約4200万円)と報じられたときは、驚きとともに批判を集めた。

 ただ、大統領として残したレガシーの多くは風前のともしびだ。講演では任期中の最大の成果の一つとして「米国が指導力を発揮して中国と手を組んだ」ことで発効の道筋をつけたパリ協定を挙げた。しかし、トランプ氏はパリ協定からの脱退を宣言。医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止に執念を燃やし、イラン核合意も破棄をちらつかせる。

 オバマ氏はこの日の講演でトランプ氏については一切触れず。「共通の事実を認めない人同士の議論が難しくなっている」などと米国で深まる社会の分断や党派対立を憂慮するのにとどめた。

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