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サトノダイヤモンド、完全復活なるか

2018/3/25 6:30
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昨秋、フランスの凱旋門賞(G1)に挑戦し、15着に敗れたサトノダイヤモンド(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)が、11日の金鯱賞(G2、中京芝2000メートル)で帰国初戦を迎えた。稽古の動きが悪く、海外で大敗した精神的ダメージなどが案じられたが、約半年ぶりの実戦で3着に入り、力を示した。

スローペースの中団からレースを進め、最後の直線で末脚を伸ばしてきた。加速に時間がかかったものの、先行馬有利のペースだったことを考えるとよく追い上げてきた。

金鯱賞の前は仕上がりの不安がささやかれていた。栗東トレセンのウッドチップコースでの併走調教では相手に遅れるケースが続き、本来の動きを見せていなかった。2月28日の調教後には「あまりにもだらしない。休養明けということもあるのだろうが、フランスで大敗したメンタル面の影響があるかもしれない」と管理する池江調教師が漏らすほど。口ぶりからは国内復帰戦での大敗も覚悟しているようにすら感じられた。

こうしたことを考えると、金鯱賞のレース内容は良かったように見受けられる。池江調教師も「最後は底力をみせてくれた。視界が一気に明るくなった」と一安心した様子。実戦に一度使われた効果で体調が上向けば、次に出走を予定する大阪杯(4月1日、G1、阪神芝2000メートル)では、さらにいい成績を残せるかもしれない。

2016年の有馬記念ではキタサンブラックなどを破った=JRA提供

2016年の有馬記念ではキタサンブラックなどを破った=JRA提供

同馬はディープインパクトを父に持ち、母も海外G1の勝ち馬。2013年の競走馬市場「セレクトセール」の当歳(零歳)馬部門で2億3000万円という高額で取引されたエリートだ。3歳だった16年秋には菊花賞(G1)を勝ち、同年末の有馬記念(同)ではキタサンブラックを破って優勝するなど、非凡な能力を発揮してきた。

ただ、昨年は不完全燃焼といってもいい1年に終わった。4戦してG2を1勝しただけ。天皇賞・春(G1)では3着と、キタサンブラックの後じんを拝した。秋の凱旋門賞は重馬場だったとはいえ、全くいいところがなく大敗した。池江調教師は昨年、自身が全国最多勝を獲得したにもかかわらず「自分としてはもうひとつの年だった。厩舎の看板馬であるサトノダイヤモンドにG1を勝たせられなかった」と悔やんだ。

キタサンブラックとも互角に渡り合い、国内最強の座を争っていた馬だけに、完全復活して再び日本競馬界を引っ張ってほしいとの期待は高い。本来の輝きが戻るか、次戦以降の走りに注目が集まる。

(関根慶太郎)

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