静止画なのに回る、AIも「錯視」 深層学習で再現

2018/3/22 21:21
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基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の渡辺英治准教授らは、大きさや色が実際とは異なって見えたり、静止しているものが動いて見えたりする「錯視」が人工知能(AI)にも起きることを確かめた。人の脳が目で見る情報から予測する機能をAIの一種の深層学習(ディープラーニング)に組み込んだ。脳が感覚情報から予測する仕組みなどの解明につながる可能性がある。

実験に使った錯視画像。AIも人と同じように回転していると錯覚した(北岡教授提供)

錯視研究の第一人者である立命館大学の北岡明佳教授が考案した静止画を実験に使った。とぐろを巻いたヘビの模様が回転しているように見える。

研究グループはまず、遊園地内を人が歩き回って撮影した5時間分の動画をAIに学ばせた。次にヘビ模様の錯視画を続けて見せた後に、次の画像を予測させた。AIはヘビ模様の円が誤って回転した画像を作り出し、AIも人と同じように錯覚が起きていた。錯視が起きないようにAIを修正することもできるという。

深層学習は人の脳の仕組みをまね、膨大な量の画像などのデータを学習し、判断や予測の精度を磨く。囲碁の対戦で世界のトップ棋士を圧倒したほか、画像診断などにも使われている。

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