LINEモバイル、ソフトバンクと提携 今夏から回線利用
ソフトバンクは20日、LINE傘下で格安スマートフォン(スマホ)を手がけるLINEモバイルと資本・業務提携を結んだと発表した。2018年夏から、LINEモバイルがソフトバンクの回線を使って新たな通信サービスを始める。競争の激しい格安スマホ市場で再編が広がっている。
LINEモバイルの第三者割当増資をソフトバンクが引き受けた。増資後の出資比率はソフトバンクが51%、LINEが49%。ソフトバンクから3人がLINEモバイルの役員に加わる。
格安スマホは大手携帯3社のどこかから回線を借り、格安の通信サービスを提供する。これまでLINEモバイルはNTTドコモの回線を使っていたが、新規契約者などについてはソフトバンクの回線を使う見通し。今後、端末の共同調達なども検討する。
ソフトバンクは既に「ソフトバンク」と格安ブランドの「ワイモバイル」を持つが、LINEモバイルはインターネットでの販売に強い。料金体系がシンプルでワイモバイルよりやや安いため、今回の提携は若年層の開拓につながると判断した。
格安スマホを巡っては、昨年11月に楽天が「フリーテル」を買収。料金競争が激しくなるなか、今後も合従連衡が続く可能性がある。