2019年8月25日(日)

京大バイオバンク活用で産学の新会社 島津製、シスメックスなど出資

2018/3/20 18:56
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京都大学は20日、京大病院のバイオバンクに蓄積されたヒトの生体試料を新薬開発などに効率的に利用するため、分析機器メーカーなど7社と産学連携の新会社を設立したと発表した。各社の研究施設などを活用し、製薬会社や診断薬メーカー、大学などの依頼を受け、研究開発を受託する。動物実験段階からヒト生体試料が利用できるようになり、開発期間の短縮や開発費の圧縮が期待できる。

新会社はKBBMで京大内に本社を置く。資本金は3億円強。島津製作所、シスメックス、SCREENホールディングス富士通、検査受託大手のエスアールエルなどが出資した。京大は新たに設立した一般財団法人から出資、倫理面から事業運営をチェックする。

京大病院は手術や検査で摘出した検体や、血液などを蓄積した「キャンサーバイオバンク」を約5年間運営しており、ガン患者2700人、健常者800人のサンプルを持つという。2017年11月には生活習慣病などに範囲を拡大した病院併設型バイオバンク「クリニカルバイオリソースセンター」を設立。温度や時系列の管理を徹底し、サンプルが提供者の臨床・検査データとひも付けされた「国際レベルのバイオバンクの一つ」(京大の産学連携担当の阿曽沼慎司理事)という。

こうした生体試料を有効活用するための窓口をKBBMに一本化する。さらに効率的な研究開発につなげるため、解析結果のデータベース化にも取り組む。KBBMは企業から年2~3件程度の治験を受託し、3年後の黒字化を目指す。受託などで得た利益は創薬ターゲットの探索などの研究開発事業に充てる。

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