時間守らない航空会社に罰金、シンガポールが導入へ
最大800万円、空港の効率運営へ協力促す

2018/3/20 23:00
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【シンガポール=岩本健太郎】シンガポール政府は、同国のチャンギ空港を利用する航空会社が発着時間を守らない場合に、最大10万シンガポールドル(約800万円)の罰金などを科すルールを設ける。混雑する空港の効率運営に向けて航空会社に時間厳守を促す。

新しい罰則を含む航空法の改正案が19日の国会で可決した。法案によると割り当てられた発着時間を繰り返し、または意図的に守らなかった航空会社に対し、罰金、発着枠の取り消し、停止などの措置を科す。遅延に限定しておらず、早く到着した場合も対象になる見込みだ。「空港の処理能力を最適に使うため」と説明している。

チャンギ空港の昨年の発着回数は成田空港の約1.5倍の約37万3200回で、前の年より3.5%増えた。東南アジアの経済成長に伴って航空需要は増えており、今後も滑走路などの混雑が見込まれている。

航空業界の調査会社クルーシャル・パースペクティブのコリーン・パン最高経営責任者(CEO)は取材に「混雑する空港では1機の遅れがドミノのように他の航空会社のスケジュールに影響するので合理的だ。航空会社も罰則を避けるために時間により厳密になるだろう」と述べた。

チャンギ空港の運営会社によると、シドニーの空港などでも罰則を含むルールが導入されている。

航空当局は取材に対し、改正法は今年後半にも実施されるとの見通しを示した。罰金については「天候や機体の技術的な問題による遅延は考慮される」と述べた。今後、航空会社向けの説明会を開くという。

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