習近平氏「中華民族復興に近づく」 全人代閉幕
汚職摘発の新機関を採決

2018/3/20 11:23 (2018/3/20 12:24更新)
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【北京=張勇祥】中国の第13期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第1回会議が20日、閉幕した。閉幕式で演説した習近平(シー・ジンピン)国家主席は「『中華民族の偉大なる復興』に最も近づいた」と功績を強調。台湾を念頭に「一寸の領土も分割させない」と強い口調で警告、祖国統一に向けた意欲を前面に打ち出した。

習氏は「祖国を分裂するたくらみはすべて失敗する」と指摘。中国大陸と台湾が一つの国に属するという「一つの中国」原則を中台が認め合ったとする「92年コンセンサス」を堅持すると述べた。11日の憲法改正では国家主席の任期制限を撤廃。長期政権を視野に入れる習氏は、台湾統一を目標とする考えを強くにじませた。

さらに「台湾の同胞と大陸発展の機会を共有する」と指摘、経済面で台湾を取り込む考えを示した。一方、香港に対しては5日の政府活動報告で削除した「高度な自治」や「港人治港(香港人による香港統治)」の表現を復活。一定の配慮をみせた。

習氏は「立ち上がり豊かになる段階から、強くなる偉大な飛躍を迎えている」とも強調。中華人民共和国の建国を導いた毛沢東氏、改革開放を進めた鄧小平氏に並ぶ指導者に自らを位置づけた。

20日の会議では政府活動報告案を採択、汚職摘発を目的とする新機関の設置法案も可決した。新機関「国家監察委員会」には、あらゆる公職者を対象とする強力な調査権を与える。反腐敗運動をテコに権力集中を進めてきた習氏にとり、共産党員の不正を摘発する規律検査委員会と並ぶ重要な位置づけになる。

同様に前年度比で8.1%増となる国防費を計上した予算案も採択。習氏は「世界一流の武装兵力の形成を加速する」とも述べており、軍事強国を目指す意向も鮮明にした。

閉幕後には李克強(リー・クォーチャン)首相が記者会見した。米国との貿易摩擦を念頭に「対外開放を進める」と強調した。

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