2018年9月25日(火)

人工肉、ドローン…スタートアップに群がる食の巨人

CBインサイツ
スタートアップ
コラム(テクノロジー)
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2018/3/26 2:00
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CBINSIGHTS

 スタートアップ企業への投資を活発にするのはIT(情報技術)大手にとどまらない。世界の食品大手は近年、100億円規模の投資枠を設けスタートアップに食指を動かす。世界の人口が70億人を超え、将来は100億人を超えるといわれるなか、食品需要はさらに拡大する。米欧の食の巨人たちは今から新たな領域を切り開くべく食と最新技術を組み合わせた「フードテック」分野でアクセルを踏む。CBインサイツのリポートの日本語版から最新のトレンドを探ってみよう。

 米マース、米クラフト・ハインツ、米Thrive Market(スライブ・マーケット)はベンチャーファンドを設立した最新の食品会社だ。

 2018年3月、米マースペットケアは起業を支援するインキュベーター/アクセラレーター「Leap Venture Studio(リープ・ベンチャー・スタジオ)」とベンチャーファンド「Companion Fund(コンパニオン・ファンド)」を立ち上げた。どちらもペットに特化したファンドだ。クラフト・ハインツはインキュベーター・アクセラレータープログラム「Springboard(スプリングボード)」を開設。スライブ・マーケットは新設したベンチャー部門「Thrive Market Ventures(スライブ・マーケット・ベンチャーズ)」を通じ、初の投資案件としてプロテインバーを生産する米Square Organics(スクエア・オーガニックス)を支援した。

日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しました。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するレポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週1回掲載します。

 15年以降、世界の食品大手の間でベンチャーファンドやインキュベーターを設立する動きが広がっている。米キャンベル・スープの「Acre Venture Partners(エーカー・ベンチャー・パートナーズ、資産規模1億2500万ドル=約130億円)」、米ケロッグの「Eighteen 94 Capital(1894キャピタル、1億ドル)」、米Chobani(チョバーニ)の食品インキュベーター(2万5000ドルを提供)、そしてベルギーのビール大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)の「ZX Ventures(ZXベンチャーズ)」などが含まれる。

 今回のリポートでは、CBインサイツのデータに基づき、ベンチャーファンドやインキュベータープログラムを設立した大手食品会社のタイムライン(時系列表)を作成した。

■スタートアップ支援構想を発表した食品会社

 下記のタイムラインが示す通り、ファンド設立では米Constellation Brands(コンステレーション・ブランズ)、ABI、英ディアジオなどのアルコール各社がやや先行した。米ゼネラル・ミルズやキャンベル、ケロッグ、仏ダノンなど消費財(CPG)大手がこれに続いた。

 こうしたファンドは様々な形態で運営されている。ゼネラル・ミルズの「301Inc.(301インク)」のように社内で運営する場合もあれば、キャンベルのエーカー・ベンチャー・パートナーズのように、その企業(キャンベル)と外部投資家が単体のリミテッドパートナー(LP)として共同経営する場合もある。

食品大手の投資ファンド(ベンチャーファンド・インキュベーターのタイムライン、発表日ベース)

食品大手の投資ファンド(ベンチャーファンド・インキュベーターのタイムライン、発表日ベース)

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