2018年10月18日(木)

諫早開門差し止め訴訟、漁業者側の控訴認めず 福岡高裁

2018/3/19 11:13 (2018/3/19 13:10更新)
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国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門の開門問題で、開門差し止めを認めた司法判断を巡り、福岡高裁(西井和徒裁判長)は19日、原告でも被告でもない「補助参加人」の漁業者側が当事者として訴訟に参加することを認めない判決を言い渡した。漁業者側は上告する方針。

原告の営農者側が被告の国に開門差し止めを求めた訴訟で、開門を求める漁業者は国側の補助参加人として参加。一審・長崎地裁は開門差し止めを命じ、国は敗訴を受け入れて控訴を断念したが、漁業者側は不服として控訴の手続きをとった。この控訴が認められるかを高裁が審理していた。

民事訴訟法の規定では、当事者として訴訟に参加するには「訴訟の結果により権利が害されること」などが必要。判決理由で、西井裁判長は「(漁業者らが起こした)開門請求訴訟と(営農者らが起こした)開門差し止め訴訟は両立し得る」と指摘。「(漁業者側は)訴訟で権利が害される第三者に当たらない」と訴訟参加や控訴を認めなかった。

また、今回の審理の中で漁業者側が国に開門を求めた請求については、「新たな提訴と解すべきだ」として長崎地裁への移送も決めた。

福岡高裁は国と漁業者側が争う別の訴訟の和解協議で、今月5日に「開門せず国の漁業振興基金などで解決を図る」との和解を勧告。これに対し、漁業者側は19日、勧告受け入れを拒否した上で「高裁がこの方向性に固執するのであれば和解協議に応じない」とする書面を正式に提出した。

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