2019年8月23日(金)
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「金メダルも通過点」 村岡、さらなる成長誓う
平昌パラ、出場全5種目でメダル

2018/3/18 19:50
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活躍が認められ、開会式に続き閉会式も旗手に選ばれた村岡が胸を張った。「開会式の時に小さい体が大きく見えるようにと言ったが、(今度は)きっと成長して大きく見えるはず。顔つきも変わっているかも」。わずか10日間でも、メダルを重ねるたびに成長を実感できる大会となった。

アルペンスキー女子回転座位で1回目の滑走をする村岡=横沢太郎撮影

アルペンスキー女子回転座位で1回目の滑走をする村岡=横沢太郎撮影

苦手の回転でも、一皮むけた滑りを見せた。1回目、トップと1秒86差にくらいつく2位。だが2回目の前半、課題の右ターンで転倒した。完全に止まって3秒近くのロス。荒れたコースの中、横に大きく振る旗門に対応できず、「正直あきらめそうになった」。

ここで思い出したのがアルペンの競技日程。日本チーム最初の試合が10日の村岡の滑降で、最後がこの回転だった。「私で始まり私で終わると言っていたので、このまま終われない」。「何かがふっきれた」という滑りで5個目となるメダルは銀。日本選手団のメダルも村岡で始まり、村岡で終わった。

同じ車いすの友人に誘われ、チェアスキーの体験会に行ったのが小学3年生の時。翌年の2回目は雨だったが、元パラリンピアンで指導した野島弘さんが「滑りたいか?」と聞くと「うん」と大きくうなずいた。早くからスキーに魅せられた。

中学に入ってポール練習を始め、前回ソチ大会の前のシーズンに初めて米国の国際大会へ。あまりにもレベルの高い海外選手の滑りを目の当たりにして「私もああいうふうに滑りたい」と漏らした。「口数の少ない彼女が初めて強い意志をみせた。ここから練習への取り組み方が変わった」と野島さん。

表彰式で銀メダルを手に笑顔の村岡桃佳選手(18日、平昌)=横沢太郎撮影

表彰式で銀メダルを手に笑顔の村岡桃佳選手(18日、平昌)=横沢太郎撮影

17歳で出場、5位が最高だったソチを経て、アルペン史上初の全種目メダル。女子座位は出場者が少ない点を割り引かないといけないが、4年間の努力が実ったのは確か。体験会のころを振り返り、「こうなるとは思っていなかった。でも金メダルはゴールに近いものという印象があったが、まだまだ自分は通過点にいると感じた」。

得意のカービングターンに磨きをかけ、不得手な回転でもタイムを伸ばす。「5つメダルをとれたが、その中でも色を良くできるように」。そして、小柄な体がもっと大きく見えるように。

(摂待卓)

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記者会見で平昌冬季パラリンピックの5個のメダルを見せる村岡桃佳選手(28日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ)=共同

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